2022年11月16日

prius new era

初代のプリウスが市販化されたのは今から四半世紀も前のこと。
当時の開発目標は単純...、燃費を倍にしろ!
無茶とも言える号令に開発陣はハイブリッドを導入、実はトヨタでは以前から、エンジンとモーターで協働するこの仕組みを研究開発していたのでした。

プリウス登場の10年前、まだ晴海会場で東京モーターショーが開かれていた当時、トヨタブースに古めかしいトヨタスポーツ800の改造車が展示されていたのを覚えている人は、もう重役クラスでしょう・・・・・

独特のロングノーズボディのエンジンルームには普通にガソリンエンジンと電気モーター、発電機が一直線に並べられていましたが、市販化された初代プリウスはエンジン、モーター類を横置きにして前輪を駆動、したばかりかエンジン、モーターをデフレンシャルギアで繋ぎ、どちらが止まっていても車輪を回し続けることができる、頭のいい方式でした。
他メーカーもこぞってハイブリッド開発に血眼となっていたものの、トヨタのような並列システムを生み出すことは敵わず、さまざまなトライアンドエラーを繰り返しています。

最近では、エンジン駆動を車輪と断絶したシリーズ方式の日産ノートが大ヒット。このシンプルな方法はダイハツがロッキーでも取り入れているので今後小さなサイズのハイブリッド化で展開がどうなるか注目です。

さて、今日発表になった新型プリウスははや5世代目。売れ行き芳しくなかった初代からは見違えて、大ヒットした2代目以降とシルエットは大きく変わっていません。

が、ウインドウグラフィックは先代から大きく変化。6ライト風に見せる2代目以降の伝統は捨てて、キャッツアイ風のはっきりとしたファストバックスタイルを採り入れています。
ヘッドライトまわりは先行するクラウンのイメージと共通、あまり好評とはいえなかったブーメラン・デザインからコの字型を左右で繋いだワイドな造形に。

それはともかく、この四半世紀でクルマの駆動モーターを当たり前の存在にまで高めた元祖プリウス。以後ライバルたちも相次ぎハイブリッド化され、

ハイブリッドと言うだけではもはや存在意味がなく、牽引役としてのプリウスが独自性をどこまでアピールできるかが鍵。

アクアという弟分やプラグイン・ハイブリッドの新顔も登場する中で老舗のプリウスがどんな魅力を打ち出せるか?正念場と言えるかもしれません。

| 20:42 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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