2022年11月02日

秋のホンまつり

神田神保町のおなじみ古本まつり
の季節ですが今年はすずらん通りを埋めるワゴンの列が見当たりません。三省堂書店も立て開港時の真っ最中。
コロナ禍を抜け出したかに見える神田の街もちょっと勢いを失ったかのよう。

でも歩道に並ぶ古本の列はいつも通り・・・・早速、探索開始です。 今年はとある択捉関係の本が見つからないかと目を皿のようにして背表紙の列を眺めます。

P1230873並んでいる本のザックリしたテーマを見ると、古典・文芸もの、歴史・戦記関連、芸術・芸能関連といった大まかな分野に大別できますが、もはや車関係を扱ったものは皆無、カメラ関係もホンの僅か見かけただけで、みんなweb方面に移行してしまったのか?需要そのものが消えてしまったのか?気になるところです。
鉄道関係となると、かろうじて古雑誌や昔の時刻表の類いを見出すことができます。ネット世界に入れない層には貴重な資料としてそれなりに需要があるのでしょうか?
熱心に背表紙のタイトルに見入っているご同輩の後ろ姿を見る限り、少なくとも歳上の先輩たちが多いように見受けられ、こうした需要も彼らが生きている限りしか、残る余地が無いのかな?と心配になります。

アニメやIT関連の新しめの書籍というのもお目にはかかれず、古本まつりの顧客も高齢化が進む一方のような様相。そうか、車趣味もある程度の年齢までなのだなあ・・・・・と寂しい気持ちでこれといった戦果もなく家路につこうとしたとたん、
日本の空母を特集したムック本に出会うことができました。今製作中の旧海軍・空母群の資料にはうってつけ!無駄足にならずに済んでホッとした今年の古本まつりだったのでした。

| 21:45 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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