2023年02月17日

失敗は成長の糧だから

JAXAが開発を進めていた新型ロケットH3の初号機が格納庫から発射台へと移動し打ち上げのカウントダウンが始まりました。
しかし、発射は失敗。
残念なデビューに終わりました。

とは言っても機体は発射台に静止したまま、これといったダメージも見当たらず遠からずリベンジの機会はやってくるでしょう。

H2型に比べると二回りも大きな本邦、最大のロケット。初速を加速するブースターは2機。これが無くても打ち上げが可能で1段目メインエンジンは2機の双発エンジン機です。
(H2はブースターが必携でした)このSRB=ブースターロケットに点火しなかったことが今回の失敗です。

H3のような液体燃料(水素+酸素)ロケットの場合、打ち上げの瞬間から数秒前には燃料を攪拌、噴出するためのターボポンプが稼働します。
勢いよくノズルから噴出するガスに向かって、百円ライターの火打石のように周囲から火の粉を飛ばしてガスに着火させます。
こうして、発射の6.4秒前にはメインエンジンが始動、発射準備が整います。

一方両脇から1段目を抱えているロケットブースターはロケット花火同様、固体燃料で発射の0.4秒前に点火され、即爆発的な噴射が始まります。
と、同時にロケットを支えているロックが解除され、全長63mもの巨大なロケットが発射台を離れ、宇宙への遥かな旅へと出発します。

が、ロケットブースターへの点火が何らかの理由で成功せず、従って点火確認のセンサーも反応しないためにロック解除のコマンドが実行されずに、H3の巨体は発射台に固定されたままメインエンジンのみが始動しました。
エンジンはすぐさま緊急停止のコマンドが降った模様で、数十秒後には静寂に包まれます。

今回の記録映像を見て気づくのは、ふだん耳にできないメインエンジンの運転音が数秒はっきりと聞き取れたことです。
通常の発射ではブースターの音にかき消されて聞こえないメインエンジン音がクリアに聞こえる、これはこれで貴重な映像・音記録です。じっくりと新型ロケットの運転音に耳を傾けてみましょう。

数多あるプログラムのチェックリストには当然SRBの点火ミスも織り込まれているはずで、原因がわかれば再度のトライも決まるはず。ロケット本体には問題ないようなので次の機会に期待を繋げたいものです!


さて同じく鹿児島では指宿市の港で水揚げされたばかりの「いぶすき菜の花カンパチ」や天然真鯛、それにアジなそをすぐさま真空パックにしてドローンに積み込み、近くの道の駅から3分ほどで、在来線駅近くの駐車場に着陸し、列車に載せ替えました。鹿児島中央駅で新幹線に積みかえられた後、午後3時ごろ福岡県博多の飲食店に運び込まれ今夜のメニューに!
物流の高速化も着々と進んでいるようで・・・・・・(いずれもNHKニュースの資料から)

| 12:52 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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