2020年12月31日

2020とは

この一年で印象に残る出来事、それは地球規模で環境が激変するキッカケが生まれた事です。

半世紀も前の1970年、747が高速大量輸送時代の時代を開きました。日本でも高速道路網が着々と整備されて新幹線も西へと延伸。移動が世界を進歩させたと言ってもいい半世紀でした。歩調を合わせるように温暖化ガスの排出も急カーブで増え続けます。

こうした流れに急ブレーキを掛けたのがcovid19、国際的な人の往来は激減しクルマの生産ラインも一時休止を余儀なくされました。石油消費も急減、図らずも温暖化にブレーキをかける結果となっています。

すぐさま、目に見える変化が確認できる程には至りませんが、2021もこんな状況が続けば、あるいは温暖化には好結果をもたらすことにだって!

欧米に倣い、ガソリン車販売の順次停止を宣言した行政のあり方も自動車メーカーに本格的な路線変更を決意させることに繋がりそうです。この一年でヤリスとフィット、ノートと各社売れ筋の主力車種が刷新され、次期モデルの開発が立ち上がろうと言うタイミング。もうハイブリッド主体の考え方で行かざるを得ないかも知れません。

ノンターボのレスポンスを楽しみながら自分で適切なギアにシフトして、なあんてマニュアル車の楽しみは今のうちに限られたクルマの中からそれなりのタマを確保しておかないと二度と味わえなくなるかも知れない、2021はそんな時代の始まりかも知れません。

ハイブリッド車のドライブが楽しいかと問われればそれほどでもないと言うのが正直なところです。

移動して会うことがこれまでのデファクトだったのが、リモートで会話することに置き換えられる。それが2020年代の新しいデファクト、いやこの半世紀の常識を塗り替える新しいパラダイムシフトを今まさに目の当たりにしているのかも知れない!

そんな総括で2020を締めくくりたいと思います。
2021も同じような一年なのか?元に戻ることになるのか?それとも新たな方向に向かうのか?未知なる一年に期待することと致しましょう!

皆さまも良いお年をお迎えください

| 23:47 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月30日

きょうはcoldmoon

今年のサイエンス、宇宙関連ニュースは年末にかけて駆け込みのようにビッグニュースが相次ぎました。
野口聡一さんらがアメリカ民間企業の宇宙船クルー本格運用第一号として出発、三度目のISS滞在に入っています。
そして、土星と木星の大接近、400年来の近さということで、ふたご座流星群などとともに夜空を仰ぐ機会も激増しました。

そしてなんといってもはやぶさ2カプセルの地球帰還。お土産をどっさり持ち帰り、来年以降の分析、研究に大きな期待が膨らみました。

でもって今日は今年最後の満月

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コールドムーン、だからと言って月そのものが冷えているわけではありません。月面の表面温度は最高で200℃にも達します・・・・・・がこれは日向に限ってのこと。裏側の日の当たらない部分は氷点下150℃近い低温で文字通りコールドなムーンです。
ま、もっとも今日見えている部分は皆コールドじゃないわけで・・・・・・

あすから年始にかけては西日本や北日本で大荒れの天気が予想されています。
遠くに車でお出掛けの際はくれぐれも給油、防寒の備えを怠りなきように

| 15:58 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月28日

ホノルル発羽田行、アメリカン便

流行語大賞は決まってしまいましたが今年最もお世話になったひとつが配信ライブではないでしょうか?

イノベーションワールドフェスもギタージャンボリーリターンズもお家でタップリ楽しめたほか、人気劇団の公演観劇もウチに友達を集めて楽しめます。ライブカメラで積雪の様子をチェックする事も朝の日課になってしまいました。

そしてズーム会議も大活躍。ほぼ毎週これらがウチの大画面テレビを占拠するおかげでBSテレビを殆ど見なくなった一年でした。地上波テレビは元々設定もアンテナも無く、たまには溜まり続ける録画ファイルを消して残量を確認する程度。テレビ局にとってはHDDも手強い相手かも知れません。


動画を自分で作ってアップする側が脚光を浴びた一年でもありましたよね!tictokからは香水のヒットが生まれてアメリカでは目の敵にもされるほどの存在に・・・・

てな訳で今週ド嵌りしているのがYoutuber、OLなちなちさんのライブ配信、ほぼリアルタイムでフライトシミュレーターを操縦している配信動画です!
彼女の何が凄いのかというと、その航空知識がハンパないこと。そこらへんの航空マニアの知識はほぼ網羅している、だけじゃなくフライトシミュレーターのゲームプレイの技もFS2003でソッピースキャメルを伊丹からどこへも降ろせなかった私からすればまさしく、神!

オンナだから、女性ながら、という形容詞は意味をなさないほど彼女の操縦ぶりは安定していて安心してみていられます。それどころか離陸待ちの際には先発機に「行ってらっしゃい」とか「お気をつけて」と声掛けするところが女性らしさを垣間見せる瞬間とでも言いましょうか。
一体彼女の職業は何なのか、どうやって航空知識を学んだのか?理系なのかもしれないし、業界に近いところで働いているのか?謎は深まります・・・・

実機と唯一決定的に違うところは航空管制とのやり取りを省略しているところ。これが加わったらさらにこの沼から抜け出せなくなることでしょう・・・・・

Gotoも今日から一時停止で、遠出もままならない正月休み、せめてコクピットからの眺めでまだ見ぬ土地へのフライトを楽しむとします・・・・・

| 00:26 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月26日

絹屋と直弼の生涯

時は江戸末期の動乱期より遡ること数十年
のちに彦根藩主の跡取りとなる鉄三郎は一人の焼きもの商人と偶然出会う。名を絹屋半兵衛と言い呉服屋の主人で、侍の自分とは身分も境遇も違いすぎる。
しかしながら鉄三郎と同様、半兵衛は陶磁器に強い興味を持ち、自ら立ち上げた窯で瀬戸にも有田にも負けぬ逸品作りを目論んでいる
足りない資本は、協賛出資者を募り、名うての職人をスカウトし、理想の窯作りに奔走する情熱家のあきんど。
とはいうものの幾ら良品は出来ても販路を持たぬ悲しさ。巨額の投資は回収見込みが立たず、藩からの借入金も膨らむばかり。ついには藩から窯の召し上げ命令が!

これと前後して、鉄三郎はのちに彦根藩主・井伊家の世子となり、井伊直弼と名を改める
欧米列強が相次ぎ植民地を手中に収め日本としても砲火を交えざるを得ない状況下、直弼は日米就修好商条約を推し進めようとする。
しかし政権内外を問わず守旧派からは反対の声も絶えない。尊王か攘夷か。今は内乱などにかまけていられる場合ではない。孝明天皇の理解もきっと得られるはず・・・
そんな直弼には桜田門外の変と言う運命の日が待ち受け、刻一刻と迫っている!

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経済小説で定評のある幸田真音の本格時代小説、時代の波にもまれて想いを遂げられなかった半生。激しい時代のうねりの中に飲み込まれた2人の数奇な運命と奇跡とも言える繋がりの妙、760ページがあっという間に読みすすめられるテンポの良い筆致も魅力の一冊です。

井伊直弼は大河ドラマの第1作に選ばれた逸材でもあり、度々名優が演じている超有名人。大河・次回作では岸谷五朗が演じることになっています。

| 20:28 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月25日

ohマイナンバー

蝉の鳴く頃にタブレットで申し込んだマイナンバーカード、忘れた頃に交付のお知らせが来て年内の受け取りは難しいと言われ、ようやく都合のついた年末にどうにか手に入れました。

人口が70万を超えると言う自治体にマイナンバーを交付する窓口がたった4つだけ、私が赴いた事務所は1日100件の引渡しが精一杯とか
人口1万にも満たない町村で窓口が一つしかないというなら仕方ないかもしれません。でもここは東京、それも人口のとりわけ多い世田谷と並ぶ過密地帯。現在カード化普及率が2割に満たないとあれば少なく見積もっても56万人分のかーどを交付する機会がある筈。
政府のデジタル政策に則って再来年あたりまでに全員に普及させるならば実質600日もありません。一日の処理能力が100件なら6万人分しか用意できない計算になります。同じ規模の窓口が4か所あったとしても半分に満たないのでどう考えてもキャパ不足は明白です。

或いは窓口の職員が失職しないための方策なんでしょうか?

さて、三方を仕切られた狭いブースでアクリル越しに職員と向き合い、必要書類で本人確認・マンパワーが必要とされる業務はこれでおしまいです。
あとは各種パスワード、暗証番号の設定を専用端末に向かって行うわけですが、こんなのオンライン上でやっても大差ない作業!
おまけに画面に表示されるアルファベットが左上からABC順に並んでいるイレギュラーなもの.打ちにくいったらありゃあしない

6桁以上の数字とアルファベットの組み合わせが最低ルールですが、いきなり言われたって思いつかない6桁の数字、生年と誕生日じゃすぐに推測できてしまうから初めてオトコになった日にしようか、イヤ日付までは正確に思い出せないし他のパスワードとも共有したくない。
マイナンバーカードを見て、簡単に思い出せるようなキーワードないかなあ?例えばMYNUMBER2020だったらたぶん誰も使わないかもしれないし、・・・いや最初に考えるのかな?
参考までにトヨタレンタカーの会員IDには最初の愛車・ライトエースの車両形式と購入月日を組み合わせてあります。滅多なことでは最初の愛車を忘れることは無いでしょう。
ああでもない、こうでもない、と考えて2度3度と打ち込んでは消し、を繰り返して結局何にしたのかはすぐには思い出せません。

紙に書いて持って帰ってきたので再登録の心配は不要ですが、さらには別に四角い枠が4個、上中下に3列並んでいて、それぞれが○×交付時に必要な暗証番号‥‥‥って、その場で思いつく数字もカードとの意味付けも思いつかず元彼女の誕生日をいい加減に列挙しました。忘れたらどうしよう?本人に確認のメールを打つとか?

有効期限は2029年までまた、免許証みたいに写真を撮り直して窓口に足を運ばなきゃならないのかあ・・・・・・・・・・窓口職員の失職の心配はしなくても良さそうですが、この交付のスピードは何年経っても遅いまんま、なんですかねえ?

| 23:16 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月24日

報道写真展2020

この季節の定番 報道写真展が今日まで開催中です。
やっぱりコロナに翻弄されたこの一年、それの起因するニュースが多くを占めました。
それを象徴するような一枚が人通りの絶えた銀座四丁目交差点の昼間の光景。まるで恐怖映画かCG画像の様です。赤くライトアップされたレインボーブリッジも今年ならでは

そういえば還暦を迎えられた天皇陛下も皇室ご一家もマスク姿の写真ばかり。後で見返した時に2020年だとすぐ判別できそう。

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他方注目を集めたのが藤井聡太棋聖、快進撃はとどまるところを知らず、池江璃花子の復活ぶりも見事に華を添えてくれました。政界ではトランプ氏の敗北と菅内閣の発足、どちらも地味です。

しかし皆の涙を誘ったのは志村けんさんの訃報、岡江久美子さんも同じ病魔に倒れて帰らぬ人になってしまいました。小松の親分こと小松政夫さん、林家こん平師匠と大御所が逝ってしまったのも今年でした。
健康な体ながらも若くして逝ってしまった木村花さん、三浦春馬さん、竹内結子さん、藤木孝さんと言った実力のある人たちが何故?と疑問が拭えぬ悲報も驚かされたニュースの数々です。

観客のいない甲子園、蜜を避け千鳥格子模様に散った入学式風景、なんだか寂しい光景ばかりの一年になってしまいました。

オリンピックの聖歌だって春の出番を待ちわびています。来年こそ謳歌できる春を迎えられる様にと願って会場を後にしたのでしたw

| 20:30 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月23日

イブの夜にだけは・・

イブの晩に見るピッタリな映画は無いものか?そういえば・・・
まさしく12月24日午後の東京が舞台の映画がサイレント・トーキョーです!

筋書きはともかくとして冒頭から美味しいプレゼント探しに没頭する石田ひかりが登場するとあって、いやが応にも惹き込まれてしまいます。いえ(爆弾騒ぎに)巻き込まれるのは彼女の方で,でもラストシーンまでラブシーンは出てきません。それどころか西島秀俊も冷たい視線と拳銃を向けてくるだけです!

今回は恵比寿、渋谷と連続して爆弾テロが発生する訳ですが、(そういえば彼女、前の映画「マチネの終わりに」では危うく爆弾テロに遭遇する一歩手前で難を逃れた役どころでした) あのスクランブル交差点にいつのまにあれだけのエキストラと機動隊車両を動員して撮影したのだろう?そんな疑問も無理ないかも知れません。

関東の某所に実寸大の交差点ロケセットを組んで撮影された雑踏シーンはこの映画の見どころの1つでしょう。でも何より今後数十カ月はこれだけの大人数の撮影はまず難しいでしょう。本作の様な作品もしばらくはアニメーションか活字でないと表現できないかも。

それよりも犯人探しに奔走する西島秀俊刑事と勝地涼のコンビは真犯人にたどり着けるのか?そもそも主犯は一体誰で目的は何なのか?

佐藤浩市が出演するので警察車両にもシルバーのマークXが一台、・・でも彼は青いボルボのハンドルを握ります。あれ?、ヒントになっちゃったかな?

答えは超難解です。おまけに最後の結末も予測不能!我こそはというミステリーファンの方には挑戦しがいがあるでしょう、でもクリスマスを2人でお過ごしなら、見るのはやめておきましょう。何となく煮え切らない気持ちに苛まれるかもしれないからです。

ボッチで過ごす広瀬アリスのファンだったら見どころいっぱいかも知れません。何せ彼女も重要なカギを握る存在ですから。

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2020年12月22日

Applecar

GAFAの一翼、アップルが乗用車生産に乗り出す!2024にもアップルブランドのEVがデビューを飾るかも、というニュースでマーケットも大騒ぎの様相です。

実際に自社工場を立ち上げてオリジナルだクルマがラインオフするのか?車体は開発せず自動運転のソフトだけなのか?不明な点はまだまだありますが一番の注目点は新しい電池の開発に着手している事です。

今の100パーセントEVのリチウムイオン電池は重く高価で航続距離には限度があるのが大きなネック、アップルがこの問題をどこまで解決できるのか?見ものです。楽しにしています。

今街に出始めたEVの多くは少なくとも300万円台後半、400万以上するクルマが大半です。その半分近くを占めているのが電池代。昔はプラモデルを買うときモーターと電池は大抵別売りだったものです。

仮にアップルがテスラ3の3万ドルクラスを大幅に下回るコストのクルマを完成させればちょっとした黒船ショックも期待できそうです、が電池の価格を下げられなければ大きな勢力図変化は望み薄かもしれません。

あと、生産拠点を何処に設けるのか?旧ビッグ3の休眠施設をうまく活用すれば(人材も)案外第2のテスラも夢ではないかもしれません。

テスラ株の時価総額はFCAやVW、BMWはじめ多くの大手自動車メーカーのそれを既に上回っていて、アップルがコレに続く事になるのかもしれません。もっと早くに買っておくべきだった?今からでも遅くない?

昔々、三菱が全く新しい大衆車のデビューに際して青リンゴのイメージを押し出したのを思い出します。そのクルマは最初のモデルチェンジでエリマキトカゲを日本中に知らしめた功労車でもある事、もう覚えている人も少ないかなあ〜

| 22:51 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月21日

ランデブー

冬至の今日は木星と土星が重なりあった様に見える日、夕刻の西の空低くに明るい星が見えたら多分木星です。目のいい人ならば重なる様に輝く土星が分かるかも?

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手前はBSアンテナ、右には電柱が見えています。


小さいのが土星、1/25 f=3・5 iso=12000


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陸上のトラックに例えれば3コースを走る地球から振り返ると5コースの木星の後ろに隠れるように6コース土星が見えている様な状況、追い抜いているのは大きい方の木星です。


ところでサターンとジュピターは共に日本で商標登録された例があります。サターンはGM肝いりの戦略車種で5ナンバーに収まるアメリカ車、ジュピターは三菱ふそうの中型トラックで、昔は工事現場や引っ越しトラックなどでよく見かけるクルマでした。

両者がすれ違う瞬間があるとすればもの凄くレアな瞬間だった事でしょう。いずれも現在の路上では見かけることも稀なクルマです。

参考までに木星と土星のランデブーは400年近いレアなチャンスとか。ランデブーという言葉が流行ってから50年以上になります。語源はNASAのジェミニ宇宙船計画でドッキングの前段階として2つの宇宙船が至近距離まで近づく事を指した言葉。jーwaveでも数年前に午後の番組のタイトルとして使われた例があります。

| 17:00 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月20日

奇遇だなあ

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宇部興産が自社敷地内路線だけで運行する80トン積みの巨大なトレーラー、そのダイキャストモデルをプレゼントに頂きました。トミカシリーズ中では我が家の過去最大物件!

トレーラートラックの後ろにもう一郎のカーゴ部分を連結した超重量級です。80トンと言えば電車二両分、一般の道路や橋を渡ることは物理的にも不可能でしょう。車庫入れや縦列駐車派ほぼ不可能!カーブでの運転も大変そうです。

 

実は小学校時代の同級生が先週、全く同じモデルを入手したばかり。その話は贈り主も知らない筈なので超レアな偶然にただただビックリ。

いつかは実物を見に山口まで足を運びたくなってきました・・・・

| 23:51 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月19日

5.4g

はやぶさ2のチームが首相官邸に呼ばれ総理顕彰を受けました。
そんなものよりもっと重要なニュースが!はやぶさカプセルの中にあった惑星表面物質が予想を上回る5グラム以上もあることが判明。当初1グラムくらい採取できれば御の字とされていたので文句なしに大漁です。

色温度を修正した写真も公開され、ネスカフェ・ゴールドブレンドみたいな色合いではないことも確認できました。炭素がたっぷりと含まれていそうな黒い色は将来の探査機基地計画に向けて燃料の現地調達に道を開くと期待している科学者もいます。

46億年もの間太陽風にさらされ続けた表面が地中とどう変化しているのか?年明けにも開封されるもう一つのコンテナ内部のサンプルがどんな色をしているのか?はやぶさ2を巡る成果はまだまだ見果てぬ夢を感じさせてくれます。

 

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| 23:05 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月18日

DMV順調に稼働

四国の東南海岸を走る阿佐海岸鉄道、先月いっぱいで鉄道車両の走行を終了しました。廃線⁇いいえ
年度内のデュアルモード車両の運転を目指して今回レール上の運転試験が行われました。全て順調に稼働、年度内運転開始に期待が高まります。

DMVって何がデュアルなのか?というと鉄道とバスの両刀遣いだからデュアル、でも要は改造したマイクロバスです。鉄道雑誌に載るかバス雑誌に載るか?たぶんその両方でしょう!

道路を走って来たDMVが専用のスペースに着くとハンドル左のボタン操作で床下から鉄道車輪が出現、モコモコと油圧でジャッキアップするように前輪を10センチほど宙に浮かせます。続けて後輪も降臨、いや下降しますが、エンジンと繋がったリアタイヤは浮かずにレールの上に接地しています。ダブルタイヤの内側がちょうどレールに乗る感じ。ブレーキは前輪にも作動します。

このサイズのバスだからこそ!乗車定員では見劣りしますがロングボディが出来れば改善の余地も?元々乗客が少ない路線だったのでしばらく心配は無いかも知れません。

なんといってもレールの無い場所でも認可が下りれば路線を拡張できるのが最大の魅力です。バスターミナルを出発して渋滞知らずの通勤だって可能かも。
欠点を挙げるなら列車の様に連結運転には向かない事で乗客が増えそうな路線には不向きかも?

でももし運手されれば全国からマニアが殺到する事でしょう!多少はコロナの影響を受けるとしても、満席で順番待ちにならないかが気がかりです。何故なら私も多分乗りに行きたくなるからね

| 15:56 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月17日

嫦娥5号

中国の全自動、無人月探査機嫦娥(=じょうが)5号が月のサンプル2kgを持って、内モンゴルの雪原に無事帰還しました。それも電気ドリルで月面を掘って地中のサンプルをカプセルに移し替えるという力業です。
月の石は旧ソ連時代の1976年以来の採取、アメリカが人力で採取してからは50年遅れの快挙です!!

といっても、月着陸船を上下二段式にしたり、帰還カプセルのみを大気圏に投入するやり方はいずれも世界初めてではありません。モンゴルに降りてきたカプセルは何故かソユーズ宇宙船にそっくりな形。
中国がすべて独力で実現した、というところに意義がありそうです。

ひとまず月で実現したノウハウは遠からず火星や金星でも応用が期待される技術で、将来火星や金星の石を持って帰ってきたら、その時こそ世界をあっと言わせることでしょう。
そのためにはさらなる技術革新と膨大な予算が必要、後者は心配ないとして技術者たちが育ってくれるか、精巧な工作技術が手にできるか、さらにお手本に頼らないオリジナル開発がカギとなりそうです。
月の石の次に中国が何を目指すのか?有人宇宙船の分野なのか火星探査の方向か?

興味深く見守っていきたいと思います。

| 18:48 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月16日

バイデンを換えて

アメリカ大統領選挙も、遂に決着?
先に行われた投票は選挙人を選ぶ投票で、今回選挙人が票を投じることで大統領が決まります。と言っても既に投票先は分かっているのでいよいよバイデン前副大統領が次のアメリカ大統領に決定の運びとなります。

わがままトランプはこの結果をもってホワイトハウス明け渡しを表明しているので、今日明日にも何らかの敗北宣言を出すのかどうか気になるところです。が、最新のニュースでは共和党重要幹部がバイデン氏の勝利を祝うメッセージを発表、バイデン氏も応えたということです。さらにこれまで支持派だったブラジルの大統領さえバイデン氏に祝意を現し、トランプ外堀をまた埋められた?

当初目論んでいた訴訟闘争も上手くいかず、逆転勝利は当初から疑問視されていました。が、これで有無を言わさず政権移譲が確定する訳で、来年以降の身の振り方が注目を集めるか否かも・・・・・関心の的になるでしょうか?

共和党が政権を奪還して一期のみで再び民主党に明け渡す、というのはこの半世紀来記憶にありません。民主党はカーター政権が一期のみで共和党に明け渡した例があるものの6年で辞めたニクソン後も76年までの8年間は共和党政権でした。

今回トランプ政権が四年で終止符を打ったことで共和党の評価はどう変わるのか?そして次の四年後の大統領選挙はどんな候補を擁立するのか?敗者としては史上最大の得票数を誇るトランプ陣営はどんなビジョンを描いているのか?
2024年の大統領選挙がどんな展開になるのかは一期のみで退陣をほのめかすバイデン氏の健康状態も含めて非常に気になるところです。

それはともかく今使っている端末ではどう工夫しても「売電し」としか変換してくれない辞書機能、買い替えのタイミングにはこちらの確認もお忘れなく

| 09:48 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月15日

mission complete

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写真はイメージ

オーストラリアではやぶさ2カプセル回収に当たったスタッフを載せた日本のチャーター便も帰国、待ちかねたようにJAXAから発表がありました。回収されたカプセルの中に黒い砂粒が確認されたというもので発表写真には茶さじ一杯分くらいの黒炭のような粒子が容器の隅に溜まっている様子が見えています。

これではやぶさ2の最初で最大のミッションが見事成功を収めた事がはっきりと判りました。これから3つに分かれた他の格納スペースを見ればさらに複数の種類の粒子が見つかるかも知れません!

カプセルの開封は真空が保たれている容器の中で完全リモートで行われサンプル数の確認や分光器などの光学測定が行われます。

そのあと、今度は大気圧まで加圧された窒素ルームに移されてゴム手袋越しに職員が採取と観察する運びとなります。

ここからはサイエンスの分野、はやぶさ2が持ち帰って来たサンプルからどんな事が分かるのか?期待がますます高まります。


写真で見る限り当初予想の1000mgをはるかに上回り、目視できる限りでも2000mgは期待できそうです。

| 15:30 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月14日

おめでとうMAX

こんな時期なのいまだF1レースやってるの?な今年のカレンダーですが、こればかりは仕方がありません。アブダビ、(UAE=アラブ首長国連邦)ドバイの近所で行われているF1シリーズ今年の最終戦、土曜の予選でレッドブルホンダのフェルスタッペンがポールポジションを取りました。Img_2984

実にメルセデスエンジン以外では今年これが最初というから驚きです。

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そして見事決勝レースでもフェルスタッペンが優勝しました!

既に来季で活動に終止符を打ってしまうホンダですが、シーズン最後にひと花咲かせることができました。今期二勝目
お正月を明るく迎えることが出来るかどうかの分かれ目にもなるので、ここは目出度くお正月気分を長く味わえそうです!

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勝利の美酒、おかわり!!

| 01:31 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月13日

GEMINI

今夜はふたご座流星群が極大を迎えるタイミング。おまけに新月とあって観測には絶好の条件、都内でもなんとか一等星は見える状況です。

夕暮れどきから暫くすると東の空におなじみのオリオン座が姿を見せます。そのやや北よりに上って来るのがふたご座、ココを出発点に四方八方に流れ星が見えるはずです。

三等星や四等星が見える明るさならば、一時間に30個の確認も可能かも。運が良ければ東海林さんがニュースで読んでいたように60個は見えるかも知れません。

四等星が見える、のは都心では難しいかも知れません。でも横浜の端の方の駅から離れた田舎道ではオリオン座の四角の中に30近い星の数を数えることだって出来るんです。さすがに天の川を探すとなると箱根あたりへ遠征しないと難しいかも知れませんが

箱根は遠いという方は動画で何件かライブ中継されているので和歌山や君津をキーワードに探してみると良いでしょう。かなり高感度のカメラが使われています。オリオン座も双子座も冬を彩る星座たち、もうすっかり冬です。が、まだ牡牛座の向こうにすばるの六連星が見えているので鑑賞はお早めに


Img_3468それはそうと車名にも双子座、ジェミニが存在しました。1970年代、GMが資本参加したいすゞが、乗用車ベレットの後継として発表したのがいすゞジェミニ。なぜかラジオカーとして採用される確率が高く、実際にGEMINIでラジオ中継に何度か出陣したものです。

国渣乗用車で法人向け以外にソリッドのブラックカラーを採用したのはジェミニクーペが最初。セリカやスカイラインジャパンもこれに倣うこととなります。
じゃミニの名跡はFFジェミニとしても受け継がれ、パリでスタント撮影を敢行した有名なCMシリーズはいまも動画サイトの人気コンテンツです。ジェミニはもう過去のクルマとなりましたが、スバルは今では会社の名前となって、フロントグリルやテールゲートに輝き続けています。そのスバルレヴォーグが今回カーオブtheイヤーを受賞。かなり完成度高そうです!

| 23:37 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月11日

first single

中学1年頃のクリスマスを控えた今頃の時期、蒲田駅ビルのレコード店で生まれて初めて買ってきたレコードはモンキーズのEP版でした。
今でいうミニアルバム?4曲入りで、アイムアビリーバーとかデイドリーム、スターコレクタなんかが入っていたような気がします。
(デイドリームビリーバ―は後に忌野清志郎はじめ多くのアーティストたちがカバーして、有名なコンビニに出向くたびにも思い出させてくれます)
まだ、深夜放送を聞き始める前でヒット曲と言えばもっぱらテレビの歌番組が主なソース、そんな中にあってTVバラエティ番組「ザモンキーズ」は毎回、モンキーズのヒット曲をオンエアしてくれる格好の音楽番組でもありました。
ちょっと年上の世代ならビートルズ、ですがこの頃すでに彼らは解散後。日本のグループサウンズ熱も急速に冷めていった時代にありました。

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モンキーズの結成は初めからプログラムされたものでオーデョションで選抜された若者4人に当代きっての実力派が楽曲を提供、キャロルキングもプレザントバレーサンデーなどの秀作を提供しています。
彼等の代表曲ともいえる恋の終列車、単に遠くへ旅立つ別れの歌かと思っていたら・・・・つい最近になって、その歌詞に込められたベトナム戦争反戦への隠されたメッセージだということを教えられました。
「終列車」の行先は軍の訓練施設がある場所。そこに向かう若者の厭戦気分を明るくポップに歌いあげた作品だったと知り、改めて当時のヒットの訳が理解できたようにも思えます。やっぱり偉大なグループだったんだなあ
髪形やファッションも真似して、モンキーズが残してくれた思い出は自分の中に、今も大切に息づいている気さえしてきます。

| 18:41 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月10日

韓国からの報告

JR九州が自慢の高速船ビートルを3隻売却の検討に入った模様です。
つい先ごろ最新の豪華船をお披露目したばかり。日韓を結ぶ定期便の利用客回復が見込めないとあって、苦渋の決断を迫られているようです。

日本でも激減してしまった韓国からの観光客、今彼らはどんな思いで日本を見ているんでしょう

最近手に入れた

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「韓国、現地からの報告」(伊東順子著)は現地在住ン10年の女性作家が、最近の出来事のたびにブログに綴った内容に書き下ろしを加えたもの。セウォル号の事故に始まりパククネ大統領弾劾からムンジェイン政権への移行、さらに日韓をめぐる様々な問題と軋轢、それを傍観する韓国市民の感情を実に細かくレポートしています。

とりわけレーダー照射問題やホワイト国除外問題、慰安婦像問題や徴用工裁判と政治問題はとりわけ近年増えているかも。反面お互いの文化、流行や芸術、音楽をめぐる交流も益々拡がりを見せています。韓国のプロヂュースによるNIJIUのヒットにBTSの世界制覇、何よりパラサイトのアカデミー賞獲得は歴史的な快挙です。


日本をめぐるニュースで逆風吹きすさぶ中、日本人観光客を暖かく迎え入れ、心尽しのもてなしをしてくれる韓国市民のエピソードなどはワイドショーや週刊誌が決して取り上げ無い様な韓国のリアルな姿を浮き彫りにしてくれます。

いつかまたソウルの繁華街へ遊びに行く日の参考に、韓流贔屓の人にもヘイトの輩にも一度目を通してほしい一冊です。

| 21:03 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月09日

東京都のmirai

国の方針に準じる形で東京都が2030年までのガソリン車販売終了を提言しました。10年先のクルマ選びはリーフかプリウスかアクアかミライから選ばざるを得ない・・・・・いやもっと品数は増えていることでしょうが。

電気自動車、リーフが登場したのはちょうど10年前。この間に店頭を飾る電気自動車はずいぶん増えましたが路上に溢れているのは圧倒的にハイブリッドのノートやプリウス達です。

ホンダやトヨタからは燃料電池のEVも登場しましたが、充填できるスタンドはまだまだ数えるほどしか近所にありません。急速充電器の設置もまだまだです。あと10年でこうしたインフラが劇的に増えない限りは世の中ハイブリッドカーだけが実質的な選択肢、というのが今考え得る状況です。

バッテリーEVも燃料電池EVもインフラ整備なしには決して普及しえないのが大きな弱点、都や国はこうしたインフラ整備にどのくらい後押しをしてくれるのでしょうか?貯蔵設備に巨額な投資が必要な水素スタンドを民間頼みにしている現状ではとても水素自動車の普及は望めません。急速充電器もガソリンスタンド並みに普及しないと遠出の不安はなかなか払しょくできないもの。Dsc_6539

(写真は旧型ミライ)

涙ほどの補助金で買い替えを促してもらっても、実際にガソリン車を捨てる決心をどれだけ後押しできるのか?今後の行政の積極策に注目が必要です。

軽油で動く商用車の大半とガソリン車のみの軽自動車の話はいずれまた。

逆にヤリスGR-Fourやマツダロードスター,S660を買うなら2020年代のうちに、ということになります。

まあ、横浜に住民票を移せば数年の猶予ができるわけですが、その頃にはまずマニュアル車は選べなくなっているんでしょう・・・

| 17:45 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月08日

はやぶさロス?

はやぶさ2が持ち帰ったカプセルが無事、相模原市内のJAXAキャンパスに運び込まれました。地球への帰還が完了し、これからはサイエンス部門の真価が問われる番です。

一方、地球から遠ざかるはやぶさ本体と共に、はy雲はやぶさロスに悩むファンの動向が気がかりです・・・とはいえ、現在月面では中国が打ち上げた無人ロケット=嫦娥(Chang'e)5号が月の表側にある「嵐の大洋」に着陸し、2kgのサンプルリターンを試みています。

半世紀前のアポロ11と同様、母船にドッキングした月着陸船が月面に着陸、ドリルで地中2mまで掘り進んでサンプルをカプセルに採取して中国に持ち帰ろうというもの。思わず目がクギ付けになったのは、そのシステムがあまりにアポロ宇宙船と酷似している点です。

月着陸船は四本の脚を持ち、月面を離れるのは上半分の上昇モジュールだけ。着陸船に装備されたロボットアームがドリルで掘り進み、上昇モジュールにサンプルを運びます。着陸、採取、上昇、再ドッキングと全て地上からのリモートで自動化!、アポロ時代は全て人類がマニュアル操作していたものです。

アポロでいうところの司令船はサンプルカプセルを格納し、大気圏再突入のタイミングを見計らっています。近日中にサンプルカプセルが中国の広大な砂漠地帯に着陸したニュースが世界を駆け巡ることでしょう。

アメリカのサンプルリターン計画も順調に推移中、帰国は2023とみられています。

そして間もなく迎える2021、火星迄最短距離で行けるタイミングと重なり、複数の探査機が火星を目指しています。そんな中に、UAEアラブ首長国連邦の建国50年記念の火星探査機=al-Amal(希望)」が旅立っています。打ち上げ役は日本のH-2Aロケット、「きぼう」は日本のISSモジュール区画と一緒のネーミングです。

勿論、この瞬間も野口聡一宇宙飛行士が「きぼう」でお仕事中。2021年も宇宙からは目が離せない日々が続きそうです。

金曜夕方にはJAXAのはやぶさ帰還記念の動画ライブ配信も・・・・

来週にはいよいよ、はやぶさカプセル御開帳のニュースが届きそうです・・・・・

| 17:23 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月07日

忠・勇・真

115分の本編が終わってエンドタイトルが始まると赤い漢字の上を軽やかに跳ね回るシルエットの女性の姿、これから007の映画がスタートするんじゃないかと思わせるタイトルバック!そう、彼女ならスパイアクション映画の主人公もピッタリです。もしもこの娘が新しいMI6の職員として活躍してくれたら、


本当なら春には劇場公開されているはずの映画ムーラン、その魅力のほとんどは主演のリウ・イーフェイ(劉亦菲)の凛々しくチャーミングで力強いその美しい顔立ちで占められています。しかもワイアード・アクションを駆使した剣術、格闘、戦闘シーンの連続。見る方は楽ですがリハーサル、段取り、撮影、編集に費やした膨大な手間数を思うと頭が下がる思いです。


女に生まれながら軍隊という男社会でジェンダーの壁と戦う、いかにもいま風なテーマです。舞台は古代中国、争い合う2国間で各家庭から男子を1人づつ召集され・・・女でありながら近衛警護のリーダー的存在に・・・ってベルばらの世界?かと思いきや、なかなかの娯楽大作に仕上がっていました。日本語版の声は宝塚出身の明日海りおが担当、納得のキャスティングです。

ラブシーンと呼べる様な場面もなく主役依存型のディズニー映画、入浴シーンのサービス度にも限界が・・・・・

テーマパークに彼女がヒロインの1人として加わっても1人で立ち回りを演じなければならないのは仕方ないでしょう。いつまで待っても王子様の役は現れそうにないからです。

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2020年12月06日

おかえり!

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HAYABUSA②、未明にカプセルが無事オーストラリア・ウーメアに接近。地球に帰還を果たしました。 初代はやぶさに次いで二度目のサンプルリターン、今回は状況の賀う二種類のサンプル採取に成功しているとみられています。うまくいけば茶さじ一杯分のおみやげが届くかも(写真は初代はやぶさ時)

一方、カプセルを切り離したHAYABUSA②本体は直後に軌道変更のエンジンを噴射して地球をかすめるスイングバイ軌道に変針。これから先二つの小惑星を目指す長い第二の旅路に就きました。


カプセルはこのあと、点検・分解、梱包を経て日本へと運ばれます。到着したら真空設備の中でゆっくり開封、窒素を満たした密閉空間で慎重に取り出されることになっています。

いっぽう、このあとには水星磁気圏探査衛星が飛行中、HAYABUSAの10倍以上のパワーを持つエンジンで水星の周回軌道を目指します。
他にも木星の衛星を目指すMMX計画も準備中、氷の下の海に温泉が湧いているか?を確かめに行くミッションです。

NASAのように巨費を投じなくても最先端の技術と経済的なエンジンで惑星探査を実現する、文字通り世界に誇るべきトップクラスの技術がこれからも発揮されそうです。

| 02:38 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月05日

到着まで12時間

いよいよ5日の日本時間午後2時30分にHAYABUSA②先端に装備された耐熱カプセルが放出されました。鳥取や岡山の天文台からははやぶさと切り離されたカプセルが飛んでくる姿を望遠鏡で捉えています。

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オーストラリア、ウーメラの砂漠めがけて・・・既に軌道修正は完了済みで非常に小さい誤差でターゲットに到達できるはず(写真はイメージ)
地上管制での運用は昼前から始まっており、11時過ぎには今日のオペレーションにゴーサインが出されオーストラリア上空の飛行許可も得ました。このあと午後には姿勢の変更、電源系統の変更と遮断、各種確認作業を経てカプセル切り離しのための火薬に点火します。

とはいえ、地球から22万キロと月までの半分近い距離からの遠投。難しいことに変わりはありません。むしろ大切なのはHAYABUSA本体の方で、すぐさま軌道を変更、地球突入コースから離脱しなければなりません。
3時過ぎには軌道変更用のエンジンをふかし、姿勢も耐熱カプセル撮影用のポジションに変更しました。光の尾を引いて大気圏に突入していくカプセルを上空から撮影しようという、本邦初の試み。終わったらすぐさま太陽電池を発電可能な姿勢に向けるべく、もう一度姿勢を変更します。

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HAYABUSA本体を離れたカプセルはほぼ12時間、地球めがけてまっしぐらにすっ飛んだあと、南半球の上空で大気圏に突入します。ここからのプロセスは既にHAYABUSA初号機で実証済み。あとは天気頼みです。

大役を果たした後のHAYABUSA②は......2031年の小惑星探査を目指して、遥かな旅路に就く予定です。

| 11:25 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月04日

フジサン鉄道?

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登山電車といえばまず思い浮かぶのが箱根登山鉄道。 これが富士山への登山鉄道だったらどうなる? その構想を検討する会合の理事会で、採算性については開業初年度から単年度黒字を見込むとの試算が示されました。ホントにゴーサイン出るかも?

(写真は、箱根登山鉄道風イメージ)

山梨側の麓と5合目とを結ぶ有料道路「富士スバルライン」上に、(LRT)次世代型路面電車を敷設するとしたプラン。事業費は約1400億円。運賃収入は年約300億円と試算され、黒字化の見込み十分だとか。

往復の運賃一万円はさすがに・・・なものの電車からバス、車に乗り換えて有料道路を往復すると考えれば差額は小さく?

LRTなら用地の取得も簡単、実現は案外早そう・・・・と思いがちですが、さにあらず。
実際には架線の設置が認められず、第三軌条や電磁誘導、もしくはバッテリーを使った全く別の集電方法を考えなければなりません。
さらに急こう配に加えてつづら折りの急カーブ、粘着運転では80パーミルの箱根があるもののスバルラインではどうなのか?技術的な課題は結構ハードル高そう。

であるからして、実現すれば相当興味深いものになりっそうです。路面電車で登山鉄道と言えば世界的にもあまり先例がないようです。
マイカーでの五合目到達が難しい中、富士登山電車が実現したらそれは楽しみな観光資源になること請け合いですが・・・・・

| 13:33 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月03日

誕生日?

2014年の今日は何があった日?
Dscf1001HAYABUSA2が鹿児島から宇宙に向けて打ち上げられた日です。
あれから地球スイングバイに一年、惑星接近まで2年、そこから滞在に一年、帰還に一年と長い旅路の末、カプセルが間もなく地球に帰還します


 今回のはやぶさ2計画が持ち上がったのは、まだはやぶさ1が飛行中の頃。成功かどうかもわからない段階で小変更を加えた改良機を打ち上げるプランでしたが、同じことを二度やることに意義があるのか?一度に何百億もの予算をつぎ込む意味はあるのか?・・・・・2009年に発足した民主党政権の事業仕分けも大きな壁となって立ちはだかりました。さらにリーマンショックに2011年の大震災。予期せぬ財政見込みに何度も予算削減のピンチに遭遇し、満額の予算が得られず、計画白紙撤回の危機に見舞われていました。小さな部品の一つでも発注が遅れると打ち上げ日程に間に合いません。こんな経緯から当初の打ち上げ計画の2010年、2012年のチャンスを逃しています。

 世界で一番目にサンプル回収の大きな成果を上げてきた初代はやぶさ、日本のモノづくりが最高峰にあること、それを支える技術者が沢山いることを改めて世界にアピールすることもできました。

・・・がしかし、技術を伝承しアメリカや中国の追随を振り切ってさらに高い嶺を目指さなければアドバンテージは保てません。若い技術者やノウハウの蓄積も国家として責任をもってバックアップすべき課題です。


 今回はやぶさ2を載せて発射されたのは日本を代表するロケットH2-A、26号機。90分もオンブされてから遠い宇宙へと旅立ちます。正常に機能すれば、大気圏突入前にカプセルを分離したはやぶさ本体はすぐさま軌道変更して地球から遠ざかり、燃え尽きることもなく次のミッションに向けて飛行します。打上からスイングバイまで1年、そこから小惑星まで二年、滞在、観測が一年半、帰還に1年・・・・地球帰還までの3億キロの道のり

・・・・・6年前のブログには当日、こんな書き込みをしていたものです
HAYABUSA回収チームもオーストラリアの現地でささやかな誕生パーティーを開いているとか・・・
宇宙往還ロケットには珍しいヤツです

| 17:03 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月02日

お花の親子

アーティストの村上隆による高さ約10mの金色に輝く巨大な新作彫刻作品《お花の親子》が公開されました!
半月ほど前から着々と準備工事が続けられ、ようやくのお披露目
見上げるばかりの高さなので実物を見るとその迫力に圧倒されることでしょう。

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クリスマスマーケットもいよいよ開店、ますますXmasムードに拍車がかかってきました!

| 19:13 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月01日

大気圏突入は12月6日午前2時28分ごろに

HAYABUSA②いよいよ、地球に向け最終アプローチの段階に!
(まだまだ月までの距離の5倍くらい遠いところですが)

今日午後実行された最終的な軌道修正TCM-4はカプセル放出前の精密な狙いを、オーストラリア・ウーメアの予定エリアに定めるプロセスです。
小惑星りゅうぐうのかけらを格納した地球帰還カプセルは、それ自身は姿勢制御の手段を持たない、ただの中華鍋のような形をしているので,ボーリング同様プレイヤーたるハヤブサ自身が正確に狙いを定めておかないとなりません。
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既に回収チームはオーストラリアに到着し、カプセル回収に向けての準備中。
12/6に予定される着地を今や遅しと待ち構えています。チームは渡航前に二週間、到着してからも2週間の隔離生活を経てようやく現地入り、大変な環境下での準備です・・・

12月5日の日本時間午後2時30分にカプセルを放出した後のHAYABUSA②はすぐさま軌道を変えて地球引力圏を離れる方向に向かいます。姿勢も変えて大気圏突入するかプセルの写真撮影も予定しています。その後は再度姿勢を変えて太陽電池を所定の方向に向けます。

ほおっておいたらカプセルと共に地球に激突!いや耐熱装備を持たないので、大気圏で燃え尽きてしまいます。ちょっと違うけれどもヒットエンドランみたいな戦法?

| 16:52 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

2020年12月01日

セリカ記念日

1970年のこの日、トヨタの全く新しい車、セリカがカリーナと同時発表されました。TA10系とTA20系、いわゆる兄弟車と呼ばれる両者ですが姿かたちは全くの別物。インテリアをのぞいてみても共有する部品はハンドルくらいしか見当たりません。

搭載されるエンジンT系列はトヨタの主軸となるべき自信作。カローラ1400として先行デビューを飾ったもので、カムシャフトを高い位置においてチェーン駆動、そこから短いプッシュロッドがV型に配置された吸排気バルブを動かすという高性能と低コストを狙った意欲作でした。
その頂点に君臨したのがツインカムの名機,2T-Gです。カムシャフトもキャブレターも二組装備して1600から当時お基準で115馬力を発揮。のちにレビン・トレノのパワーユニットとしても人気を集めたエンジンです。

さて、セリカにはお手本としたアメリカ車がありました。誰もが知っているフォードのムスタング、ヨーロッパの軽快なスポーツ車のイメージをアメリカ国民に広く浸透させたポニーカーで、もちろんベストセラーカーにもなっています。
2ドアの格好いいクーペスタイルは、この年委各社から続々と発表されました。ホンダは1300クーペ、三菱ギャランにもハードトップ追加、日産はローレル、スカイラインで会社初めてのハードチップ版を追加、ハコスカのlRが4ドアから2ドアHTにスイッチしたのもこの年でした。

元祖ハードトップのコロナもこの年新型を発表、カローラからクラウンまで2ドアクーペスタイルがそろった勘定です。

しかし、日本のマーケットでは80年代以降、2ドア車の需要は漸減してゆきます、ハードトップという車形もほぼ無くなってゆき、セリカそのものも登場から30年余りで姿を消してゆくこととなりました。
一度はセリカ・カムリの名で4ドアが発売されたこともありましたが、これは実質的なカリーナに過ぎません。カムリの名前はやがて対米輸出の主力車種として花開き、セリカから派生したスープラもこの度、久々の復活を遂げています。

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セリカそのものの血筋は途絶えたばかりか、母体となったコロナ、プレミオの系譜も今回生産終了に。クラウンも現行型限りなので、70年以前から続くブランドはカローラ以外にはランドクルーザーとセンチュリーだけとなってしまいます。
栄枯盛衰の人気車種、若者のあこがれの象徴だったセリカも,滅多に街角で見かけなくなったものです。

| 13:47 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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