2020年12月08日
はやぶさロス?
はやぶさ2が持ち帰ったカプセルが無事、相模原市内のJAXAキャンパスに運び込まれました。地球への帰還が完了し、これからはサイエンス部門の真価が問われる番です。
一方、地球から遠ざかるはやぶさ本体と共に、はy雲はやぶさロスに悩むファンの動向が気がかりです・・・とはいえ、現在月面では中国が打ち上げた無人ロケット=嫦娥(Chang'e)5号が月の表側にある「嵐の大洋」に着陸し、2kgのサンプルリターンを試みています。
半世紀前のアポロ11と同様、母船にドッキングした月着陸船が月面に着陸、ドリルで地中2mまで掘り進んでサンプルをカプセルに採取して中国に持ち帰ろうというもの。思わず目がクギ付けになったのは、そのシステムがあまりにアポロ宇宙船と酷似している点です。
月着陸船は四本の脚を持ち、月面を離れるのは上半分の上昇モジュールだけ。着陸船に装備されたロボットアームがドリルで掘り進み、上昇モジュールにサンプルを運びます。着陸、採取、上昇、再ドッキングと全て地上からのリモートで自動化!、アポロ時代は全て人類がマニュアル操作していたものです。
アポロでいうところの司令船はサンプルカプセルを格納し、大気圏再突入のタイミングを見計らっています。近日中にサンプルカプセルが中国の広大な砂漠地帯に着陸したニュースが世界を駆け巡ることでしょう。
アメリカのサンプルリターン計画も順調に推移中、帰国は2023とみられています。
そして間もなく迎える2021、火星迄最短距離で行けるタイミングと重なり、複数の探査機が火星を目指しています。そんな中に、UAEアラブ首長国連邦の建国50年記念の火星探査機=「al-Amal(希望)」が旅立っています。打ち上げ役は日本のH-2Aロケット、「きぼう」は日本のISSモジュール区画と一緒のネーミングです。
勿論、この瞬間も野口聡一宇宙飛行士が「きぼう」でお仕事中。2021年も宇宙からは目が離せない日々が続きそうです。
金曜夕方にはJAXAのはやぶさ帰還記念の動画ライブ配信も・・・・
来週にはいよいよ、はやぶさカプセル御開帳のニュースが届きそうです・・・・・