2020年12月07日
忠・勇・真
115分の本編が終わってエンドタイトルが始まると赤い漢字の上を軽やかに跳ね回るシルエットの女性の姿、これから007の映画がスタートするんじゃないかと思わせるタイトルバック!そう、彼女ならスパイアクション映画の主人公もピッタリです。もしもこの娘が新しいMI6の職員として活躍してくれたら、
本当なら春には劇場公開されているはずの映画ムーラン、その魅力のほとんどは主演のリウ・イーフェイ(劉亦菲)の凛々しくチャーミングで力強いその美しい顔立ちで占められています。しかもワイアード・アクションを駆使した剣術、格闘、戦闘シーンの連続。見る方は楽ですがリハーサル、段取り、撮影、編集に費やした膨大な手間数を思うと頭が下がる思いです。
女に生まれながら軍隊という男社会でジェンダーの壁と戦う、いかにもいま風なテーマです。舞台は古代中国、争い合う2国間で各家庭から男子を1人づつ召集され・・・女でありながら近衛警護のリーダー的存在に・・・ってベルばらの世界?かと思いきや、なかなかの娯楽大作に仕上がっていました。日本語版の声は宝塚出身の明日海りおが担当、納得のキャスティングです。
ラブシーンと呼べる様な場面もなく主役依存型のディズニー映画、入浴シーンのサービス度にも限界が・・・・・
テーマパークに彼女がヒロインの1人として加わっても1人で立ち回りを演じなければならないのは仕方ないでしょう。いつまで待っても王子様の役は現れそうにないからです。