2020年12月06日
おかえり!
HAYABUSA②、未明にカプセルが無事オーストラリア・ウーメアに接近。地球に帰還を果たしました。
初代はやぶさに次いで二度目のサンプルリターン、今回は状況の賀う二種類のサンプル採取に成功しているとみられています。うまくいけば茶さじ一杯分のおみやげが届くかも(写真は初代はやぶさ時)
一方、カプセルを切り離したHAYABUSA②本体は直後に軌道変更のエンジンを噴射して地球をかすめるスイングバイ軌道に変針。これから先二つの小惑星を目指す長い第二の旅路に就きました。
カプセルはこのあと、点検・分解、梱包を経て日本へと運ばれます。到着したら真空設備の中でゆっくり開封、窒素を満たした密閉空間で慎重に取り出されることになっています。
いっぽう、このあとには水星磁気圏探査衛星が飛行中、HAYABUSAの10倍以上のパワーを持つエンジンで水星の周回軌道を目指します。
他にも木星の衛星を目指すMMX計画も準備中、氷の下の海に温泉が湧いているか?を確かめに行くミッションです。
NASAのように巨費を投じなくても最先端の技術と経済的なエンジンで惑星探査を実現する、文字通り世界に誇るべきトップクラスの技術がこれからも発揮されそうです。