2020年12月10日
韓国からの報告
JR九州が自慢の高速船ビートルを3隻売却の検討に入った模様です。
つい先ごろ最新の豪華船をお披露目したばかり。日韓を結ぶ定期便の利用客回復が見込めないとあって、苦渋の決断を迫られているようです。
日本でも激減してしまった韓国からの観光客、今彼らはどんな思いで日本を見ているんでしょう
最近手に入れた
「韓国、現地からの報告」(伊東順子著)は現地在住ン10年の女性作家が、最近の出来事のたびにブログに綴った内容に書き下ろしを加えたもの。セウォル号の事故に始まりパククネ大統領弾劾からムンジェイン政権への移行、さらに日韓をめぐる様々な問題と軋轢、それを傍観する韓国市民の感情を実に細かくレポートしています。
とりわけレーダー照射問題やホワイト国除外問題、慰安婦像問題や徴用工裁判と政治問題はとりわけ近年増えているかも。反面お互いの文化、流行や芸術、音楽をめぐる交流も益々拡がりを見せています。韓国のプロヂュースによるNIJIUのヒットにBTSの世界制覇、何よりパラサイトのアカデミー賞獲得は歴史的な快挙です。
日本をめぐるニュースで逆風吹きすさぶ中、日本人観光客を暖かく迎え入れ、心尽しのもてなしをしてくれる韓国市民のエピソードなどはワイドショーや週刊誌が決して取り上げ無い様な韓国のリアルな姿を浮き彫りにしてくれます。
いつかまたソウルの繁華街へ遊びに行く日の参考に、韓流贔屓の人にもヘイトの輩にも一度目を通してほしい一冊です。