2017年09月30日
新しい名前は
あれはバブル景気真っ盛りの頃、自動車が年間700万台以上も売れて株価も三万円をはるかに超えていた夢みたいな時代のお話。 マーク2を含めた上級セダンがカローラと同じくらい売れて400万円オーバーの平成GTーRが大人気、テレビ営業マンは積み切れなかったCMの提供社へお詫びに駆け回るといった日々でした。 ジュリアナ東京ではチューリピアン・ファッションに身を包んだお姉さんたちがお立ち台で乱舞し六本木の月極め駐車場がうちの家賃よりも高かった・・・・
と言っても作れば売れる、というほど商売甘くありません。 そこで各社、人気のテコ入れにブランドネームを改名していかにも新型がデビューしたかのように装います。コロナもサニーもブルーバードもセドリックもルーチェ、カペラもファミリアも軒並み改名してプレミオ、ティーダ、シルフィ、フーガ、センティア、クロノス、アクセラetc・・・・・販売店網も聞きなれない名前が続出しました。もちろんブランニューの新型車も確かにたくさんありました。 でもカタログをよく見ると車両形式は続きナンバーだったり海外での商品名はそのまんまだったりします。
あれ、何か政治の世界の話のようにも聞こえませんか? 特にどの政党の誰が、とか具体例は挙げませんが、とかく日本人はレッテルでものごと判断しすぎ。学歴だっていい一例です。ブランド信仰を生みやすい土壌と言えるかもしれません。大切なのは本質、中身です。名前や属性がどうか、よりも本質をよく見極めたうえでクルマも選びたいものです。