2017年09月25日

降って湧いた危機

昨日判明した驚愕のニュース、23日に関西国際空港を離陸したKLMオランダ航空ボーイング 777-206/ERが大阪北区の国道1号線を走行中のアコードワゴンを直撃。したのではなく主翼と胴体をつなぐセクションのカバーパネルが脱落して路上のクルマの後部運転席側のカーゴスペースのウインドウを粉々に砕きました。
運転席の東京都の女性と同乗者の女性は怪我なしで済みましたが、秒速10メートル以上で走っていたとしたら僅か0.1秒の差で運転席直撃でした。パネルの重さは4キロ。上空から落下してくるので落下速度は最高で秒速100メートルにも達する可能性がありました。それが同じ運転席側のフロントウィンドウをたった0.1秒の不運で突き破っていたら・・・・・・・・

オリンピックを控え羽田空港滑走路34Rへのアプローチコースとして三軒茶屋〜渋谷〜港区上空ルートが実現しようとしていますが本当に飛行コース直下の安全は保証されるのでしょうか。表面積の大きな高層ビルほどリスクも少なくなく決して見過ごせない問題です。

主翼フラップ部品に非金属を導入した767が就航当初からこのフラップ部品を散々落下させたことは度々ニュースになりました。幸い海上や滑走路上などに落下したことで事なきを得ていますが最終アプローチの数分間はフラップダウン、ギアダウンなど大物部品を空中で動かすプロセスが多く、最も部品脱落の可能性が高い時間帯とも考えられます。

格安航空会社の台頭で整備コストの問題だけでなく機材の老朽化に拍車をかけることも大きな懸念材料です。航空会社じゃ対物保険で修理代出してくれるんでしょうか?

車で出掛ける手塩にかけた年頃の可愛い娘に「飛行機が飛んできたら落下物に注意しながら運転しなさいねー、」と送り出さなければならない日が来たら困りものです


| 20:48 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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