2017年09月01日
N-BOXnew
国産車の販売ランキングでもすっかり1位の常連になったホンダの軽、N-BOX。今回初めてのモデルチェンジを受け第二世代に進化しました。最近のホンダといえばすっかり軽自動車が売れ筋の感がありますが、1970年代初頭もこれによく似た状況でした。NにZ、バモスホンダやライフなどユニークな車種が溢れていたものです。
72年の新型車・シビックはそんな状況でひっそりデビューした感がありますが2年後には乗用車生産を全てシビックに集中するほどの売れ筋に成長します。商用を除き軽自は一旦休止、以降ホンダという企業の成長もいわば軽自動車抜きで語られることが多かった感があります。
昨今の軽ブームに隠れて国内のシビック販売は激減、いつしか国内生産が中断、さいきん再開されたとニュースネタになったのもまた、不思議な巡り合わせかもしれません。
前置きはさて置き早速新型のスライドドアを開けて乗り込んでみます。
助手席は前後にロングスライドする仕様があって、運転席や後席からも手を伸ばして操作できるようになりました。これは自分のクルマにも欲しかった装備。思いっきり前進させて後ろから操縦席に着席することも簡単です。旅客機のパイロットは日夜こうして座席に座っているので旅行気分を盛り上げます。
参考までにベンチシートはこのロングスライドとトレードオフなので思案のしどころ。日常では歩道側前席からの乗り降りの方が圧倒的に機会が多いと思われ、ベンチシートならスムーズな乗り降りが可能になります。フルフラット化して後席と繋げる時にも幅の広いベンチシートが有利。真剣に迷います。
計器盤はハンドル越しに見る速度計と回転計、それに大型ナビ画面。高さに余裕のあるミニバンなのでハンドル奥にももう一つ普通サイズのナビ画面を置けそうです。
ホンダお得意の左側面確認ミラー、電気も使わず暗さにも強い、賢い装備です。
そして、何よりのトピックは安全装備の充実と軽で初の操舵アシスト装置の実用化。再び販売ランキングの首位に躍り出てくることは明らか。今や国内の乗用車販売の四割以上が軽、これだけの充実ぶりなら後席に3人並んで座れる5ナンバー小型車の意義が改めて問われることになりそうです。