2014年03月30日
誰も見逃してはならぬ
ここ最近は実話を元にした映画を立て続けに見ています。前回の「あなたを抱きしめる日まで」同様、今回も英国で実際にあった出来事。はにかみ屋の若いオトコと、容姿に自信のない、はにかみ屋の若いオンナ。二人がメールを通して知り合い、上司のおせっかいで実際に対面することになって・・・・。普通は映画の主役になりにくい組み合せが、奇跡のミリオンセラー・テノール歌手、ポール・ポッツ(Paul Potts:英)の実話をベースにした映画「ワン・チャンス」の主人公です。
ウェールズの冴えない田舎町を離れ、ヴェニスに渡って憧れのパヴァロッティの師事を仰ぎ、成功への階段を駆け上がってゆく・・・・しかし、そうは簡単に問屋は卸しませんよ、というサクセス・ストーリーが物語の主軸ですが、ポールを支えて二人三脚の良妻ぶりを発揮するジュルズとの組み合せが何とも微笑ましく、『プラダを来た悪魔』のデビッド・フランケル監督がテンポの良い編集で巧みにラブ・ストーリーとして仕上げています。
ポールを演じる俳優のジェームズ・コーデンのシャイさもさることながらジュルズを演じる(プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインは当初この役をケイティ・ペリーにオファーしたとか)アレクサンドラ・ローチも(その体型は置くとして)はにかみ屋でしかしとってもチャーミングな女性を演じています。そして劇中の歌声は実際のポールポッツ本人が吹き替え。
この映画を見るまで手を握ったことも無いようなカップルには是非お勧めのデートムービー。やはり、クライマックスは荒川静香が五輪で金を取ったあの曲!オペラ好きでなくっても音楽好きなら無条件に楽しめることでしょう・・・・・21日より公開中