2014年03月14日
合格発表の頃
3月も半ば、東北でも雪解けの雨が降り始めるこの頃になると県立高校の合格者発表の日がやって来ます。私が勤めていた放送局では合格者発表の放送に総力戦で臨みます・・・広い県域を網羅する為に元々五ヶ所の送信所から電波を送っていますが、この日は地区ごとに独自の放送が送出されます。私の受け持ちは三陸の南部、温暖な場所で有名でした。送信所に着くと早速技術スタッフが回線を増設しマイクを繋ぎます。お借りした宿舎の和室が臨時のスタジオ。届いたばかりの合格者名簿のフルネームを一人一人読み上げていきます。
のちに甲子園の晴れ舞台に立った球児たちがいたかもしれません。都会に出てアイドルになることを夢見た女子高生がいたかもしれません。あの日から随分時間が経った現在では、地元に暮らす当時の高校生はそう多くはないかもしれませんが、今も元気でかわりなく暮らしているでしょうか?
ちょうど30年前に開業した三陸鉄道南リアス線もまもなく全面復旧、南北リアス線を繋ぐ,重要な幹線=JR山田線は依然として不通のままですが,復旧へむけて一歩づつ歩みを進めています。新入学生を乗せた通学列車が釜石駅に向けて再び走り始める四月がもうすぐやって来ます。