2017年07月31日
帝劇公演「Beautiful」
イントロダクションのI Feel The Earth Move/It's Too Late
に続いてステージのピアノでSo Far Awayを弾き始める平原綾香・・
物語は50年代終わり,NYタイムズ・スクエアの音楽事務所に
楽曲を売り込みに行く16歳のキャロルキングへフラッシュバックします。
デビュー作品はチャートの106位止まり、作詞で行き詰った彼女は
作詞家としての身近な存在に気付かされます。そしてもうひと組
作詞作曲を手がける強力なライバル(バリー&シンシア)の出現・・・・
キャロル・キングのサクセスストーリー、不朽の名盤「タペストリー」の
誕生秘話をミュージカル仕立てにしたブロードウェイの人気作品が
いま帝劇で上演中のミュージカル「BEAUTIFUL」です。
敢えて似せているでもなく、でも普段の歌声とも違うような
巧みな日本語訳も相まって、このステージだけでしか聴けない
平原綾香Ver.キャロル・キングの名曲が溢れています。
キャロルについてはもはや解説不要でしょう
お若い方は自分でググって見てください。
WillYouStillLoveMeTomorrow
On Broadway(バリー&シンシア)
Locomotion
You've Lost That Lovin' Feelin' (ふられた気持)
One Fine Day
といったビッグヒットに乗せてサクセスストーリーが花開きます。
共演に中川晃教、武田真治といった実力派を揃え、
主演は平原綾香のほかミュージカル初挑戦の水樹奈々とダブル
休憩を挟んでモンキーズに提供した"Pleasant Valley Sunday"
歌うのは若手実力派・綿引さやかチャン♡
60年台後半、子供の頃熱中していたモンキーズにも
キャロルは多くの楽曲を提供しており、ある意味では
レノン・マッカートニーよりも多く影響を受けていたかもしれません。
キャロル・キングの名前とシンガー・ソングライターという肩書きを
日本でも広く知らしめることになった"it's too late"は何度聞いても
やはりいい曲ですが、誕生までの経緯を知ったあとでは自然と涙が・・・・
今年これまで見てきた舞台の中で一番好きな作品となりました。
帝劇の男子トイレに行列が出来たのも今まで見たことがありません。
60年代ポップ・シーンをリアルタイムで経験したご同輩には
文句なしにおすすめです。
もちろん、出演者と同じ若い世代にも!!