BMWジャパンが人気車種「MINI」記念日を3月2日に制定。と、夕方になって気が付きました。
ご存知ミニも初代より21世紀になってモデル・チェンジしたBMW版の方がすっかりおなじみになって4ドア、ワゴンからSUV迄初代開発者が観たら目を丸くして驚くような展開です。
ご近所にもこの愛らしい初代ミニの愛用者がおりまして、休日ともなると野太い排気音をブウォンと轟かせて元気に出発していくのが音で判ります。
新型の登場以後も根強いファンのいる初代の小さなミニ、イギリスの文化ともいえるその発想の転換は世界中の小型車、いやすべてのクルマにも大きな影響を与えたものです。80年代の日本車がこぞって前輪駆動に鞍替えしたこともミニなしには語れません。
そこで旧い映像を探していたら、70年大阪万博当時の記録映像に数多く行きあたりました。当時、ミニと言えば間違いなく女性のスカート丈を指しており、その2年前にマリークワント女史が大流行させたミニスカ・ブームが日本にも上陸。万博会場のコンパニオンのお姉さんたちはほぼ例外なくミニの制服姿か前年に流行りだしたパンタロン姿でした。
その頃の万国博覧会の見物客はと言えば、年配の女性はまず着物姿。当時の30代から上の世代は戦争体験を間違いなく覚えていて、日本がこれほど平和裏に発展、成長した姿を羨望のまなざしで見つめていたことでしょう。
自分にとっても100以上ものパビリオンは、どれも電通の企画書が具現化された素晴らしいアトラクションであり、また建築技術のオリンピックを見ているかのようでもありました。
以来、ポートピア、つくば科学万博、愛・地球博、上海万博と何度も万博を見てきましたが所詮は大阪の時の焼き直しにしか見えません。1つだけとてもユニークな例を挙げるとするなら、それは夜のスイス館でした。ガジュマルの木のように八方に伸びたメタリックな直方体の周囲に縦横整然と並べられた無数の白色電球。でも、そのインパクトは強烈で群を抜く美しさと言ったら・・・
カプセル・ホテルやコードレス電話、エア・ドームなど数年後に実用化されるテクノロジーも盛りだくさんな博覧会でした。1つだけとてもユニークな例を挙げるとするなら、それは夜のスイス館でした。ガジュマルの木のように八方に伸びたメタリックな直方体の周囲に縦横整然と並べられた無数の白色電球。でも、そのインパクトは強烈で群を抜く美しさと言ったら・・・、
1970年を境に大きく変わったのは‥‥それまでのモーレツな生き方からのんびり行こうよ、という成長時代のピークを迎えたことです。それまで全盛を誇っていたビートルズも正式解散が決まり、日本のグループサウンズ・ブームもひと段落着いた感じでした。東京にも民放FM放送局が正式開局し、深夜放送のブームにも拍車がかかっていました。
登場から10年以上が経っていた当時の英国車=ミニですが、それから30年近くも生き延びて今でもその姿を毎日のように隣家の軒下で望めるのはいちファンとして嬉しい限りです。
スカート丈のミニはあの頃程頻繁には見かけなくなりましたが・・・・