2021年03月04日
batteryジャパン
モーターのショーがあるんだったらバッテリーのショーがあってもいいじゃないか!
そう誰かが叫んだ?稼動かはともかく,今東京でバッテリーショー2021が開催中です。
内外のバッテリーメーカーのみならず自動車メーカー各社も顔を揃えています。
これからの10年を考えると自動車駆動用の電池は大きな伸びが期待できますが、その使用量、一台あたりの重量や納入価格を考えると、これから電池メーカーがとてつもなく大化けしそうな気がします。
そんな中トヨタが出展している固体電池は注目株です。電気自動車の市販化ではいまだ沈黙しているトヨタですが、どうやら逆転一発ホームラン狙いなのかもしれません!
今までのリチウム電池まではほぼ全て液体の中をイオン電子が行き来する液体電池。でしたが固体電池はこれを固体にしたもの。液漏れの心配もありません。それだけでなく重量あたりの出力や蓄えられる電力が飛躍的に向上するというもの。同じ性能の電池を作るなら遙かに軽く出来る理屈で、これは車の性能向上にも大きく効いてきます。
例えば電池容量30kw前後で充電時間が一晩くらいの車を作ったとして重量が100kg軽く出来ればさらに航続距離も伸びるし高性能かも期待できる。リチウム電池搭載の車が全てかすんで見えてしまうくらい魅力的なものになるはず・・・・
ただ、今の時点ではまだ製造コストが高くとてもライバルと競える価格設定は無理のようです。リチウム電池もそうですが販売価格をどこまで下げられるかは、これから10年の大きなテーマとなりそうです。
今はまだ,大衆車クラスへの電池搭載は中々ビジネスになりにくいのが現状。果たして数年のうちにカローラやヤリスのEVが登場するか?日産が準備している名称未定の軽乗用EVはいくらで市販されるのか?早くも次回バッテリーショーの動向が気になる所です。