水素、ヘリウム、リチウム、ベリリウム・・・・・化学の授業で丸暗記させられた周期表の左上、水素とリチウムが次世代のカギを握っています・・・・
このところ電池やモーターをめぐるニュースが相次ぎます
昨日のニュースで報じられたホンダと日立の電動車両用モーターの開発、生産、販売を手掛ける合弁会社設立のニュース、さらに前の日にはスズキとトヨタが「環境技術」「 安全技術」「情報技術」など幅広い分野で協業することで基本合意したと発表されました。
電気自動車の開発には効率の良い電池の開発力が必須で,いち早く三菱自動車と組んだGSユアサ,日産と組むNEC,トヨタとパナソニックという様に大型カップルが誕生しています。ホンダが今回日立と組んだのは電池開発よりもモーター生産,開発の規模拡大を見据えてのこと。将来は他メーカーにもモーター供給元としてビジネスを考えている様です。
・・・・となると興味を惹くのはホンダが次世代電動自動車の動力源として燃料電池とリチウムイオン電池のどちらに主軸を置くのか?という問題です。先頃GMと燃料電池車開発で提携を打ち出したばかり。ホンダと同じく水素・燃料電池にチカラを注ぐトヨタは先頃、リチウムイオン電池を使ったEVにも傾倒する姿勢を見せました。やはり水素インフラの普及には時間もコストも掛かりすぎるという判断でしょうか。
数年前にある自動車エンジニアがふと漏らした言葉が現実味を帯びて来ます。「ハイブリッドカーはあくまでも過渡期的な技術でいずれはEVに収斂するだろう・・・」彼の所属する会社からはまだ、EVは発売されていませんが,トヨタから技術供与を受けるスバルは数年のうちにEV発売を明らかにしています。
日産の新顔e-powerもハイブリッドの新顔として注目ですが,駆動系はもはや100%電気自動車。プリウスの様な変速ギアは無く変速装置の機械ロスも抑えられます。今のBMWもこれと同様の考えで,エンジンは発電機としての脇役にすぎません。
次世代の自動車を動かすパワーユニットとして、もはやエンジンだけでは立ち行かなくなっていることの証拠・・・・有名な名前のついた峠道でシフトレバーを頻繁に操作しながらドライビングの快楽に没頭する・・・・そんな思い出もダブルクラッチ操作や点火時期レバーの操作などと同様、5年後には昔話になっているかも知れません。
時代は2020年頃を変節点として分水嶺に差し掛かることでしょう。クルマ趣味ももしかしたら激変するかも・・・・