2017年02月23日
CIVIC typeR
ホンダが今夏の発売を予告しているシビックタイプR。メタルグレイの渋い塗装はヘアライン仕上げのようにも見えて、高品質感たっぷりです。イタリア車などではトレンドとなりつつあるカラーですが、いかんせん日本車には似合いそうなボディが限られ、なかなかお目にかかれません。
久しぶりに日本でも買えることになったタイプRですが、今回も輸入版、国内で生産されるのは当面4ドアセダンだけのようです。とはいえ、久しぶりのシビック国内生産、どんなプライスで出回るのか?ハイブリッド車だけになるのか?興味は尽きません。
既に北米では2ドアク-ペ最新版が人気を集めており、こちらも気になる存在です。(写真は旧モデル)
シビックと言うクルマが初めて姿を現したのはオイルショックの十数ヶ月ばかり前のこと。当初は環境に配慮したクリーンなイメージが先行して、この車をスポーティーと感じるマニアは少なかったように思います。3代目あたりからはSiにツインカムエンジンが搭載されたり、クーペや、タイプRが追加されたりしてスポーツ色も濃くなってゆきました。
初代シビックのあまりにシンプルなダッシュボード、厚化粧のパッドが全盛の当時にあって質素なトレイタイプを採用したのは他社より5年も10年も先んじていました。エンジンは後にCVCCエンジンに進化、世界で最初に最も厳しい北米排気ガス規制をパスして世界をアッと言わせます。
北米を中心に販売トップクラスを争うだけでなくスポーティーな小型車としても定着。その反面、国内ではここ10年来、目立たぬ存在となり、いつかセダン型そのものが淘汰されたかの様な時代を迎えます。人気だったタイプRも近年は逆輸入に頼っていました。
それが嬉しいことに今回の国内回帰です。当然タイプRにも期待が高まりますが、これからの時代にクラッチを踏んでギアをアップシフトしながら加速感を楽しむといったモータリングが体験できるのもそうは長い期間ではないかもしれません。ここはひとつ最後に買うマニュアル新車のつもりで見定めないと後から悔やむ結果になるかもしれません。