2022年09月14日

ferrariよお前も!

スポーツカーメーカーの最右翼フェラーリが史上初めて4doorのSUV『プロサングエ』を発表!
遂にフェラーリまでもがその道を辿るとは・・・・・

確かに背後にパッセンジャーを乗せるなら、リアにもドアがあった方が便利なのは分かります。マツダは軽自動車のサイズでいち早く4ドアのキャロルを市販化。ホンダのライフも4ドアの流行に火をつける形となり、今では軽自動車の2ドアと言えばジムニーにコペンに軽トラくらいのもの。
SUVという、車高の高いデザインも高齢のドライバーにとっては腰の移動量が少なく、乗降時の負担が小さくなることは確か。目線も高い位置から見下ろす形になり、ミニバンの増えた交通環境にあっては不利にはならない・・・・・・

とはいうものの、所詮オフロード車から派生したのがSUV、重心や全高の高さは目を覆うばかりでコーナリングスピードも低下し空気抵抗も増えるなど、パフォーマンス的には決して望ましい形ではない。何よりも一見ワインディングロードが得意そうに見えて、その実、定員乗車で山坂道をぶっ飛ばすと後席の住人たちから途端に嘔吐や体調不良を訴える声が挙がるのもこの車形なのだ。
北米では90年代以降若者の事故率増加に応じて2ドア車の保険料が禁止税的に高騰したことも4ドア人気に拍車をかける結果となったし、何より一足先んじて4ドアSUVを市販化したポルシェの動向は無視できなかったであろうことが想像できる。

そうとはいえ、フェラーリである。4ドアな上にオフロード車??生まれ変わったクラウンじゃあるまいに、でも新規のフェラーリユーザーを獲得してやはり業績には寄与する結果になるのだろう。実は今度の新顔、今までのフェラーリにはなかった飛び道具を引っ提げての登場である。それがモーターを使ってサスペンションの動きを自在に制御するアクティブサスペンション。F!ウィリアムズルノーがFW!4Bにも採用してナイジェルマンセルに世界王者を獲らせた夢のメカニズムなのだ。他者のダンパー制御をアクティブ化したものとは違い、車体の位置とタイヤの位置関係を積極的に作り出す、言葉通りのアクティブ機構だとメーカーはいう。山坂道でも後席から不快を訴える事がなくなる由だが、本当のところはどうだろう?

所詮フェラーリとて営利企業なのだ。ビジネス上の理由なら仕方がない、ここは目を瞑って・・・・・・みたとしても4ドアのフェラーリなんか買うわけには・・・・・・そもそも購買力がないから関係ないけど・・・

| 18:13 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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