2024年01月07日
紀信激写時代終焉
巨匠、大御所といえば写真界では篠山紀信さんの右に出る者はいないでしょう
昭和、平成、令和と活躍したフォトグラファー、南沙織のジャケット写真から週刊朝日の表紙ページ、etc.
その巨匠には2度お目にかかりました。広尾の撮影現場にお邪魔した時は愛車ルノー5ターボを駆って室井滋さんのグラビア撮影に。
お弟子さんにレンズの焦点距離を伝えると、若い助手たちがてきぱきと準備を進めます。使っていた機材はブローニー版のたしか6×6で、ファインダーをのぞかず頭の中で構図が出来上がっている感じでした。
非常に言葉少なく、しかし仕事ぶりはスピーディーでありながら緻密。男の目から見てもかっこいい仕事ぶりが印象的でした。
奥様の南沙織さんと二人そろって耳鼻科に通っていらっしゃったのも仲睦まじさを感じさせる一面。出会うきっかけとなったシングル盤「純潔」のジャケ写は今も大切に保管しています。
ご家族の悲しみを思うとおかけする言葉も見つかりませんが、たくさんの写真遺産と素晴らしいご子息を残されての旅立ち。
写真雑誌での活躍は我々をさんざん楽しませてくれました。特に男子は
改めておありがとうの言葉とお疲れさまでした、の言葉をお送りしたいと思います。
合掌