2024年01月09日

月着陸船Peregrine Mission Oneに異常事態

民間企業で初の月面着陸を目指しているアストロボティックの無人月着陸船「ペレグリン」が北米時間8日未明フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられたものの
発射から約50分後にロケットから切り離されたあと、エンジン周辺に異常が発生し、燃料の多くが失われたことが明らかになりました。
漏れたのは月着陸船に搭載された推進剤で、月着陸の逆噴射には必要不可欠のもの。アポロ11号の人類史上初の有人機月着陸では使用できる燃料がぎりぎりで間一髪だったというエピソードもあり、昔のテレビゲームではこれに倣ったゲームシナリオのソフトなんかもあったほどです。

一方、ペレグリンを搭載したボーイングとロッキード・マーチンの合弁企業ユナイテッド・ローンチ・アライアンスの新型ロケット「バルカン」は
今回、初の打ち上げに成功しています。いずれの企業もNASAからの委託を請け負った民間企業で、コスト計算も当然シビア。こうしたトライ&エラーを重ねながらの試行錯誤になるのでしょうか?

所でエラーの許されないのが生身の人間を載せた有人機の飛行です。
1960年代アポロ計画では、何度もリハーサルを繰り返しながら飛行を重ね、最初の有人飛行ではアポロ7号が地球の周回軌道を、8号では初めて月の裏側を廻って帰ってくる飛行に成功しました。
続く9号では月へは向かわずに地球軌道上で月着陸船の独立リハーサル、そして10号ではこれを月の周回軌道上で繰り返し、条件が整えばそのまま月着陸にもゴーサインが出せるほどの完成度と言われています。

この7号以降のアポロ宇宙船はほぼ3か月から4カ月の感覚で相次いで打ち上げられ、ケネディ大統領の宣言した60年代のうちに、見事月着陸を成功させます。

ところで、最近買った天体望遠鏡は50倍の倍率。月面のアポロ着陸船や星条旗は見えませんが、月のクレーターや木k製の衛星観測が昼間から待ち遠しい毎日です。

| 12:49 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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