2023年07月18日
ciRobotics
先月末から連日の大雨被害に見舞われた大分県
中でも由布市では地滑りが発生したため、住宅が倒壊。隣に住んでいた一家が道路も寸断された上に通信も途絶がちに。足元を濁流が洗います・・・
実は大分は全国指折りのドローン産業振興を掲げている県でした。そこで由布市が日田市にあるドローン運行会社にSOSを発信します。こちらすでに物資輸送の予行演習も実現済み。
翌日にはトランシーバーや水、レトルト食品など重さ約5キロの救援物資を3分ほどのフライトで無事被災者の元に届けました。地上では道路が寸断された山間地で徒歩なら2時間も回り道して到達できる距離。それも片道で!
災害時の物資輸送にドローンが投入されたのは全国でも初めてで、使用された機材も実は大分で開発されたメイドインジャパン。オール大分でミッションを完結した、稀有な先例として脚光を浴びそうです。
今時の高性能ドローンは高画質のカメラ搭載で、離れたところからも遠隔操縦で飛行でき、運搬能力も20kgまでOK。今のところ防滴性能は未知数ですが運搬能力がさらに上がれば万一の際の人命救助にも期待が持てそうです。
ドローン免許や国交省認証の機体でも災害発生時に付近が臨時に飛行停止になることはあります。逆に自治体等の要請を受けて救助、捜索などの助けを求められるケースも。
大分に限らず、21世紀ならではのハイテクを活用した災害対策、一層の充実を望みたいところです。