2023年06月15日

sukiyaki

坂本九の上を向いて歩こう・・・
この日本のヒット曲がアメリカ・ビルボード誌のチャートトップに躍り出たのが今から60年も前の今日でした。

ビルボードのTOPチャート/ランキングといえば世界に知られた人気の指標。日本でもFEN(当時)で毎週土曜午後に、ラジオ関東(当時)でも同じ番組を放送していたのでいながらにしてアメリカの人気の度合いを窺うことができました。
総合チャートの一位を外国人(米国から見て)アーティストが占めるのはままあることですが、日本人では誰も成し遂げなかった快挙。しかも日本語のままで!
10数年経って、テイストオブハニーという女性グループが原曲をアレンジした上、英訳の歌詞でタイトルはそのままにsukiyakiをリリース。チャート40位以内にはランクインしてそれなりの話題にはなりましたが、曲調もガラリと変わったバラード調で、本家の底抜けに明るい曲調とは似ても似つかぬ仕上がりでした。

日本人アーティストの挑戦では80年代のピンクレディ"kiss in the dark"がランクインに成功しましたがNo. 1は遥か彼方。いかに坂本九の楽曲がアメリカ人に刺さったのかが窺い知れることにもなりました。
1963年といえば、日本ではテレビ発のヒット曲が続々ブレイク。上を向いて歩こうは当代切っての人気コンビ永六輔、中村八大の作品で永く愛唱されている坂本九の代表曲でもあります。
当時のアメリカでは歌詞の内容よりもその独特なメロディラインがどことなく東洋的な雰囲気もあってツボにハマったのではないかと思われますが、今にしてその歌詞を咀嚼してみると実はとても悲しい気持ちを明るい曲調で上書きした、高度な技が見え隠れする名曲です。

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川崎の街は市をあげて坂本九が育った街をアピール、駅前の石碑にもその功績が記されています
| 10:49 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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