2022年11月28日

what's triton?

WRCやパリダカを筆頭に国際ラリーの世界で数々の栄光に輝いた三菱のモータースポーツ
今月タイで開催されたアジアクロスカントリーラリ−2022でまたひとつ凱歌を挙げました。

と言っても、優勝車はランエボでもパジェロでもありません。トライトンと言うピックアップトラック。日本ではほぼ絶滅してしまったに等しい車型です。

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元を正せばダットサントラックやハイラックス・サーフ(の全身4×4)に代表されるような4ナンバーの働き者。三菱にはその昔フォルテと呼ばれた超デザインコンシャスなピックアップトラックがあったものです。
そのフォルテを4輪駆動にして、ワゴン風の乗用車ライクなボディを積んだのが初代パジェロでした。
今でこそパジェロのブランドは消えましたが、頑丈なラダーフレームにたておきえんじん、4輪駆動の組み合わせはパジェロそのもの。というかそれいぜんのフォルテから連綿と続くフォーマットです。

海外では、とりわけ北米市場では余りに日本製小型ピックアップが売れすぎて目の敵にされるほど。割高な輸入関税を最初に課されたのもこうした小型トラックでした。
というのも、アメリカの車社会においていちばんの売れ筋は、実はアコードでもカムリでもなくフォードやシボレーのライトトラック、つまりボンネットと運転席と荷台が凸型に並ぶピックアップトラックが彼らのコメのめし。日本で軽トラが当たり前の存在であるように彼の国では本当の足代わりです。

話はトライトンに戻って、現在の三菱製ピックアップは全長が5・3m、ホイールベースだけで3mもある巨体です。これに5人が乗れるキャビンと4枚のドア、原付スクーターが楽々積めそうな荷台がついて、これ以上車に何を求める?という位パーフェクトな乗り物です。これであらゆる環境の陸地を走れるのだから、究極の一台として挙げてもいいくらい。
で、今回はクロスカントリーラリー、つまり道なき道をゆく、みたいな競争の覇者となったニュースです。
深い轍やぬかるみ、時に2時間も足を掬われる泥沼が出現したりと、サファリラリーをも思わせるコースですが、地元のプライベーターにめいもん、ラリーアートがサポートする形で参加。監督はあの増岡浩さんです。

三菱が国際ラリーの表舞台で頭角を表すようになったのは来年デビュー50年を迎える初代ランサー以来のこと。
そういえば会社の社友ランサーバンで釜石峠をドリフトさせながら吉里吉里国の取材に三陸へ往復した若き日のドライビングが思い出されます。FRの楽しさを堪能できた思い出深い昔話です・・・・

| 17:38 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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