2022年11月26日
戦争と人形
2日続きで芝居見物
の今日は朗読劇でキャストも二人
短いシーンですが内容は濃密。腹話術人形と芸人の対話。人形に心はあるのか?
人形の本心は芸人のれなのか?自問自答が即会話となって人形の口から零れます。
もう一つの作品は「ある愛の夢」
ロマンチックなタイトルとは裏腹に、離別・別居を決意した妻ミミの苦悩と
アルコールで体を蝕んだ夫の引越し前数日の会話。
いよいよお別れなのに、夫の口から溢れて来るのは懐かしい、ふたりの思いでの数々。決して彼女を罵る事はなく、よりを戻そうと説き伏せるでもなく。
対する妻も時折懐かしい思い出に相槌を打ちながら、これからへの不安、とりわけ別れた夫のこれからである懸念を拭えずにいます。
果たしてストーリーはどんな着地点にたどり着くのか?
妻ミミを演じるのは文学座の山崎美貴さん、最近は朗読劇が相次いで、役どころも年相応のものに。女子大生の印象が強かった彼女も既に50代。円熟味を増すなかにも時折あのころのフレッシュな輝きをチラリと垣間見せるところは、他のベテラン女優にない強みでしょうか?
確かにちょっとヒステリックな語り口のセリフなど時として物凄いリアリティを感じさせるものがあったりするのですが⁉️このところはそうした役どころが続いたので、今度は少し目先を変えた作品も見てみたい気もします。
新宿、雑遊にて
T Crossroad 短編戯曲祭 花鳥風月 秋『淡い月』(作:竹田行人 演出:川村毅)