2022年06月19日

クルマのJapanification

海外の風景と比べて、日本や韓国の街並みを眺めてみるとひとつ大きな違いに気づきます。
乗用車はどれも4ドアばかり、それもミニバンやSUVのような荷室を持った車種ばかりが目立ち、ハイヤーのような3ボックスの古典的な乗用車は減るばかり。
中でも2ドアの乗用車が極端に少ない点はオ欧米に比べても特異な現象です。

ニホンのクルマ、それも乗用車と言えば2ドアに4ドア、ハードトップやワゴン等々選び甲斐があったものです。
それが今ではミニバンばっかり、あの社会現象になったシーマもクラウンももう、新車では買えない時代です。
セダン型、と一般に呼ばれるトランクのついた乗用車タイプは欧州車を買うしかなく、それも風前の灯火

軽自動車を見ればアルトやミラ(イース)といった背の低いタイプもぜんぜん売れていなくて、背の高いトールボーイばかりの商品展開に。
タワーパーキングに収まる車種もだんだん少なくなってきたのが現状です。

歴史に残る大衆車といえば2cv以外は皆2ドアでした。ビートル然り、ミニ然り、チンクウェチェントもスバル360も皆2ドアでした。
4ドアしかなかったブルーバードに2代目から加えられた2ドアせだんのカタログ謳い文句は「後席の子供が悪戯して謝ってドアを解放する恐れがありません。さらに車重が軽く、価格も4ドアよりお買い得・・・・・・と良いことづくめだったのです。車体の曲げ剛性でも有利とされていました。
でもマーチやヴィッツで2ドアが選べたのはもうふた昔も前のこと。どうしても2ドアを大衆的な価格で買おうと思ったら、もう軽トラ以外に選択肢は無くなっていました。

急発進事故や踏み間違え事故が目立つようになって来たのはここ30年来のこと。2ペダルのAT車がほとんどで、マニュアル操作のできるミッション車を選ぼうにもヤリスとカローラ、ジムニー、マツダ車に選択肢があるくらいで、あとは軽トラ。
ディーゼル車も90年代には燃料の軽油代が安かったこともあり、ほとんどの車種で選べたのが、今は欧州車ほどの広がりにはとてもおよびません。カラカラカラというディーゼルノック音に振り返ってみればたいていはドイツ製セダンかドイツ資本のminiだったりします。

2ドアが選べない
オートマばっかりで
ディーゼルも数少ない。
でもハイブリッド車だけは豊富に選べる。

ニホンという国のいびつなクルマ・マーケットの形です。
世界中を席巻した韓国車、ヒョンデを目にすることもなく、まるでガラパゴスのようなこの国の車・マーケットでは今、新車を注文しても滅多なことでは翌月に乗ることができません。コロナ禍でサプライチェーンが滞り部品の納入がままならないからとか。
新車のショールームに出かけても、特選中古車が飾ってあったりします。それも新車に近い値段で!

昔はあれほど胸をワクワクさせてディーラーを訪れたのに、今じゃ買いたい車も買える見込みも立たない世の中に・・・・・・・

電気自動車も結局は大半がSUVをベースにした背の高いものばかり。電池の搭載一からするとそれも無理ないかな?とは思いますが、ツインカム搭載の広告コピーに胸躍らせた世代としては何か寂しいぞ!

| 12:57 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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