2022年04月12日

HONDAのEV

ホンダが発表した新たな事業計画では2030迄に30車種を開発、商品化するとか
シビックにアコード、フィットにNーBOXをEV化しても4車種、ヴェゼルやステップワゴン、CRーV、NーVANを加えてようやく8車種
と言うことは30車種の内にはNSXやS660後継車の様なスーパースポーツも当然期待大です。
受注を終えたS660もそもそもはEVのコンセプトカーとしてモーターショーに出品されたのが出発点でした...

手始めに100万円台の軽商用車のリリースが予告されていますが、これは三菱のミニキャブmievに倣った、電池搭載量を抑えたモデルが予想されます。
ところで今売れてるNーBOXを電動化した場合には原材料コストや製造コストを鑑みて200万円前後でガソリン車並みの性能を発揮するのは正直無理な話でかなり高価な軽自動車に仕上がってしまうのは必至.せいぜい前述の軽商用が関の山でしょう。
もう一つは集合住宅の充電器問題で、共同で使える充電器が自由に使えるマンションがどれだけ増えているかも考えないといけません。2人乗りのスポーツカーならたまの充電ドライブも結構ですが、家族で使い回すファーストカーのバッテリーが残り少なくなる度に最寄りの充電器の場所で30分内外の時間を潰すライフスタイルが定着するのかどうか?それも高価な軽乗用車を手に入れた上での話です。

ホンダが思い描く様な2030年が本当に到来するかどうかは不明ですが、あと8年でEVの価格が急激に安くなり、劇的に充電器の数が増えていたとするならば、今回の遠大な計画も先見の明があったと評価される事でしょう。
でも現実は...

注目の全固体電池の生産やコストダウンも期待されるほか現在は販売が途絶えている燃料電池車にも再び登板機会が与えられるかも!
そうなると次世代のスーパースポーツの土台としては航続距離の長いこちらの方にも分がありそうでCRーXの様な小型車にも応用を期待したいところです。

ホンダが商品展開の大幅な刷新を試みたのは過去に幾度もあり、F1撤退後の90年代初頭、デートカーやbeatの様なスポーツ路線からオデッセイやステップワゴンの様なミニバンに主軸を置いた商品群に手のひら返しを打った事が思い出されます。
NーBOX以下の軽自動車に力点を置きはじめたのもやはり第三期F1参戦期を終えたあと。F1から撤退するとホンダは大変身を遂げる、というジンクスは再び繰り返されるのでしょうか?

2030のホンダカタログに660cc軽乗用車の名前があるのか否か?まだまだ予測不可能です。

| 12:13 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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