2021年06月23日
NAGANO1998
映画館の大きなスクリーンで鑑賞するのはずいぶん久しぶりです。予告編に登場する山崎紘菜の髪の毛もずいぶん伸びたし、映画泥棒のCMは相変わらずカッコいいし・・・・・
今回観たのは長野冬季五輪のジャンプ団体戦をめぐる実話がベース。結果はとうの昔に知っているあのドラマティックな展開ですが、これを映画作品「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」としてどう、魅力的に見せるのか?お手並み拝見と行きましょう。
まずジャンプ台に上るリフトに座った原田雅彦があまりにも実物そっくりに演じられているのに驚きます。というか笑えます。どこかで見覚えのある顔かもしれません。そう、あの大ヒットした・・・・・・
その原田を主軸に,もう一人リレハンメル大会で日本代表の一員だった男が主役です。
前回大会の雪辱を晴らすための長野,地元開催。金メダル獲得は必須とあって重圧も相当なもの。物語は代表選考をめぐる攻防や団体戦でのプレッシャーと、興味深いテーマでグングン惹きこまれていきます。
女房役を演じる土屋太鳳がストーリーにメリハリをつけて、重要なシーンでしっかり肝を押さえてくれます。主演の田中圭は次回作の「総理の夫」でもコミカルな一面を見せており、シリアスな今回とその対比が面白そうです。
もちろん結末は予測,というか事実を知っていますがそこに至るまでのプロセスに素直に感動させられました。手放しで薦められる良質なエンターテイメントに仕上がっています。
ほかにもレジェンド、葛西紀明の若き日や女子ジャンプ選手の草分け的存在が登場するなど、知られざる興味深いエピソードも!
2021年6月18日(金)より公開中
きょうからあと1ヶ月で東京2020の開会式を迎えます。代表選考も9割がた固まり、まさに映画と同じドラマが舞台裏で展開しているかと思うと、今こそが旬の映画。公開が1年あまりずれ込んだことが、かえって効果的かもしれません。
そしてあと半年あまりで迎える北京冬季五輪,その半年先にはサッカーワールドカップ。コロナ騒ぎが嘘のようだった、と言える大会であってほしいものです。