2021年06月22日
編成は知ってた?
単独無寄港太平洋横断に見事成功した12m級ヨット、kaorin5世号の辛坊次郎さん。これからは毎日の航跡を追うこともなくなるのか?それはそうと艇はアメリカにずっと留まるのか?
そんな疑問に,いち早く答えを出してくれたのは御本人でした。売却や処分など端から念頭に無く,持ち込んだヨットは自ら操船して日本まで持ち帰るのだと!。つまり太平洋横断は完結したのではなく,前章が終わったに過ぎないというわけ。
到着後慌ただしくエンジンオイルを交換したり、壊れたワイヤー類の修理に地元の業者が休日返上で名乗りを挙げてくれたり、・・・・
使い切らず投棄した真水300リットルの補充や使い切った牛乳の補充、生鮮野菜や果物の補充も済ませて,コロナワクチン注射も完了。現地時間の早朝、慌しく出港の時刻を迎え、サンディエゴ港を後にしました。
往路・東行きと違い今度は緯度の低くい暑い南回りエリアを貿易風に乗って航海するプラン、追い風に乗れた往路とは気象条件も海流もぜんぜん違ったものになり、往路には無い困難すら予想されます。おまけに往路で風速30mの荒天はマスター済み、とはいうものの日本近海に近づく8月には台風シーズンを迎えており・・・・・
途中ハワイ諸島やマーシャル諸島、小笠原諸島に立ち寄ることも視野に入っているそうで、緊急避難場所がそこここにあるのは安心です。
ところで今でこそNYからでも成田まで直行できるジェット旅客機ですが、昔だったら途中給油が必須だった道のりです。サンフランシスコやロスまで直行できた747も就航当初の200形では偏西風に立ち向かう西行きの便では日本まで直行できずにハワイで途中給油を強いられました。(JL61便など)
さらにDCー8以前のレシプロエンジン・プロペラ機の時代に太平洋横断路線はといえば、ハワイ直行もままならず、トラック諸島・ウェーク島などを経由して飛び石みたいなルートを辿る必要があったものです。もっとも前回東京五輪より前の時代の話ですが。
今ではジェット化を迎える前の国際線の花形。ダグラスDC-6Bの雄姿を最新のフライトシミュレーターで自宅にいて拝むことが可能です。燃料を継ぎ足しながらの太平洋路線の再現だって可能に!
それはさて置き、復路の航海に関して留守中の番組責任者には予め告知してあった筈なので、今更ながら局アナは芝居が下手だなあ、と思わざるを得ないやり取りではあったものの、今度こそは、いや今度もまた、無事の到着を祈りたいものです。