2021年04月20日
上海show
今や世界一の自動車大国、中国の巨大都市=上海で開催された最大級の自動車ショー
コロナ禍にあって、売れ行き好調の中国市場はEVの有望市場としても認識されており、中国には雨後の筍のごとくEVベンチャーがひしめき合っているようで、アメリカGMもフォルクスワーゲンも、この中国市場は世界マーケットの中で重要視している筆頭です。
今回の注目はワールドプレミアされた最新型クラウン、クルーガーのお披露目です。日本では今のクラウンがセダンとしての最後とアナウンスされていましたが、生まれ変わった新世代のクラウンはバリバリの2.5リッターHV・SUV。レクサスで言えばLXのようなアピアランスにクラウン伝統の王冠のオーナメントが輝くフロントグリル。見方を変えればまもなく登場するはずの新型ランドクルーザーのクラウン風味、ということも出来るでしょうか?ランクルよりも幾分スマートなデザインは、実用重視ではなく富裕層に媚びた感じのイメージです。
トヨタからはもうひとつ,bz4xという新型EVの発表も!。一見するとSUVの形をしたこの車、土台はプリウスと同じTNGAをバッテリーEV用にアレンジしたe-TNGAと説明されています。スバルも開発に加わったというこのクルマ、両ブランドはもとよりダイハツや中国の提携先BYDからも双子者として登場する確率が高いもので、各社がどのようなアレンジを加えてくるかも注目です。
デビューは2022年中ごろの見込み、トヨタブランドとしては初の本格量産電気自動車となるかもしれない車種ですが、注目の固体電池が搭載されるのか否かは今のところわかりません。
このクルマには画期的な装備のひとつとして持ち替え不要のステアリングシステムが搭載されるとか。フライバイワイヤー化はスカイラインが既に実用化していますが、トヨタのこれはステアリングのギア比も可変タイプとしているので、据え切りや縦列駐車でハンドルの持ち替えが要らなくなるというもの。形はあのナイトライダー,KITT2000にも似た、セスナのような操縦桿です。
ほかにフォードからもセダン型の新型EVの発表があったり、電化の波はここでも吹き荒れている模様。ただ、中国大手のメーカーを中心にどこかで観たことのあるようなデザインの繰り返しで新鮮味に欠けるのも事実。今中国自動車市場を支えているのは富裕層だけなので、日本のカローラ・サニーに相当する大衆車がまだありません。ということはこれから経済の発展とともに、中国にも本格的なマイカーブームが訪れる日が来るのでしょうか?だとしたら年産2千万台や3千万台ではとても足りません。
アメリカで売れ筋の2万ドル、3万ドルクラスの本格投入はどこのメーカーがいつ断行するのか?少なくとも今年ではないようにも見受けられるのですが・・・・・・・