2021年04月22日
火星にO²?
火星の大気はほとんどCO₂.ヘリが飛行するには密度さえ保たれればいいのだけど、呼吸するにはねえ
そこでNASAは実験しました。火星の表面上でCO₂から一酸化炭素と酸素を生成します。やったらできました。!
800度の高温を加えて、人間が10分間呼吸するのに必要な酸素ができたそうです。これでグンと火星生活が現実味を帯びてきます。
生活に必要な酸素はもちろん、宇宙船の燃料としての酸素も無視できない要素です。地球から帰還用のモジュールと燃料を持ち込むとして、その燃焼にはよりたくさんの酸素を必要とします。無尽蔵ともいえる火星の大気からなら、酸素はいくらでも作り放題。
ここで思い出されるのがマットデイモン主演の映画「オデッセイ」
そのストーリーがいっそう、現実味を帯びてきます。火星にたった一人取り残されてしまったマットデイモンがビニールハウスの中でジャガイモを育て、救援の宇宙船到着の日を気長に待ち続ける...‥というSF映画が単純な絵空事には終わらないことを証明してくれます。
この日はもう一つ重要な宇宙ニュースが!。2012年に米国カリフォルニアに落下した隕石の中に液体状態の水の存在が確認された、というもので、地球にある水の由来に関する大きなヒントになるかもしれません。この隕石、はやぶさ2が旅してきたのと同じC型炭素惑星の仲間らしく、持ち帰った成分を分析したら水の痕跡が見つかるのでは?と期待もされています。
今のところはH₂Oの水よりもCO₂の氷である可能性が高いとみられてはいますが、火星で多く発見されている水の痕跡、あるいは今も火星のどこかに水が存在しているのかもしれず、それがCO₂ではなくH₂Oの水だとしたら火星で水素と酸素を調達できるかもしれない・・・・・・
火星旅行がますます現実味を帯びてきた(かもしれない)大ニュースの連続です。