2020年11月18日
日展2020
コロナ禍の中、軒並みイベント中止が相次ぐ中、例年通りの開催を迎えた日展、いつもよりも気持ち、人が少ない印象もありますがいつもと変わらぬ風景が広がっているのに安心します。
ま、そもそもがインドア作業がメインの作品制作、あんまりコロナの影響を受けたとは思えず、ちょっと安心したりもしました。
大方の製作期間はコロナ禍に影響されたかもしれませんが、それをテーマに取り上げたのはごく僅かでした。中でも立膝で座ったブロンズ像の女性の顔に大きなマスク、そして頭の上に右上がりの棒グラフを載せた(テレビ視聴率をイメージとか)作品なんかがあったりして、今年を象徴しています。
洋画部門では鉄道を題材にしたもの、海辺や港を選んだ作品も目立ちました。江ノ電にもあるような小さな踏切のごく一部を切り取って額縁にはめたような作品があるかと思えば、モーターサイクルの緻密でメタリックな魅力を描いた作品も数点際立ちました。ボクサーの青年とメグロのクラシカルなバイクを組み合わせた構図なんかは、きっと女の子にも魅力的に映るはず!
彫刻・洋画も含めてオジサンを題材にしたものが増えているかも、というのが全体を見渡した印象です。
女性を美しく超写実的に描いた作品にはいつでも心惹かれますが、反面オバサンを題材にしたものは無く‥‥あ、一つだけありました。疲れたオバサンの裸婦像が。なぜか文部科学大臣賞を受賞・・・・?
~22日(日)国立新美術館にて開催