2020年07月04日
映画~一度も撃ってません
都内によくある広い地下駐車場でメルセデスベンツのカブリオレから降り立った男に黒いレインコートの男が背後から無言で接近し、気づかれたと思いきやルガーの一撃で射殺。
都内で報告された未解決殺人事件の一つだった。まるでその場に居合わせたかのような詳細な描写の小説、サイレントキラーは同様の事件をいくつもリアルに描いていた。作者は売れないベテラン作家、出版には至らずとも、どうもリアル過ぎると業界人には評判だった。
老齢な小説家に扮するのは石橋蓮司、そして検察上がりのヤミ解決業の男、岸辺一徳から厚い封筒を受け取るソフト帽に黒メガネのトレンチコート男からはどうしても、radio donutsの渡部佑さんを連想してしまいます。男の正体は?
60年代にありがちな地下のバーとか高架下にある飲屋街、小道具やBGMのジャズまでなにもかも、エディタ〜ずノートのネタに見えて来ます。
キイハンターともGメン75とも見紛うタッチで淡々と展開するストーリーには、しかし大御所から人気者まで豪華なキャストが次々登場します。ハードボイルドなんて言葉を知らなかった人には勉強の為に、探偵物語を毎週見ていた世代には必須でおススメ出来ます。
連れていく彼女はやっぱり松田優作をリアルタイムで観ていた世代?という事になるでしょうか