2019年10月23日
復活!マレフィセント
トレーラーや短い予告編だけでその映画の魅力をくまなく伝えるのは至難の業、マレフィセント2もそんな一例かもしれません
人間の娘を育てて嫁に出す妖精vs挙式にアンジェリーナジョリー演じるマレフィセントを招かねばならないお義母さま、人間社会から世界の隅っこに追いやられ、種の保存すら危うい妖精達の命運を握るのも又マレフィセント。人種の壁、宗教の違いにも似た勢力争いが展開されます。
眠れる森の美女とは無関係にアンジェリーナジョリーの妖しい魅力の妖精と人間社会の軋轢を描いた‥なあんて紹介されると夢もファンタジーも無くなってしまいますが、どうしても現在の世界情勢を重ね合わせて考えて見たくなる構成です。世界史を紐解いてみると幾らでも転がっている類の話なのかも知れませんが。
登場人物の言葉が日付け変更線の向こうのツイッター好きの首領の言いぐさに酷似しているところも気になって仕方がありませんでした。
そしてクライマックスを盛り上げる為にもやっぱり全面戦争が避けられません。無人攻撃機もスカッドミサイルも火薬さえも登場する前の古代さながらの戦闘シーン、VFXの作画も手伝って、最後はラグビーの要素も加えられているところがニヤリとさせられます。あるいはこの時期公開を意識してのシナリオでしょうか?
最後はやっぱりディズニー作品らしく綺麗なまとまりを見せてくれますが、オーロラ姫の化粧っ気のない美しさを堪能するだけでも、見る価値はあると思います。
アカデミー候補もそろそろ気になる季節ですがジョーカーと興行成績を争っているマレフィセント2、最初は見るつもりのなかったこの作品、誘ってくれた家族に感謝です!