2019年08月21日
きになる復活
東急池上線旗の台駅ではリニューアル工事が完了し、木でできた真新しい駅舎が竣工しています。
既に戸越銀座駅でも実施されたのと同様、鉄骨材の代わりに都内で産出された木材(多摩材)を組み合わせたCross Laminated Timberという工法。日光東照宮のような複雑な造形は電車を待つ間に見上げていても飽きません。
工事中は(白い)旧い木造屋根を解体する傍ら、外側を覆うように新しい屋根が姿を見せ始めました。
製造時にも、木材そのものも二酸化炭素の排出が鉄材よりも少ない、というメリットを最大限活かしています。
さらに特筆すべきは真新しくペイントされた懐かしい形のベンチ。かつて長年同じ場所にあったベンチそのものだとか。
塗りなおして再利用する、表面を削ることで簡単にリフレッシュできる木材ならではの特徴です。
鉄道施設としてはこうした工法は珍しいのだとか、去年までこの路線を走っていた古豪旧7700系も今頃は養老鉄道に譲渡され、彼の地の新参者として、緑色の帯を巻いて田園風景の中を走っている頃です・・・・・