2019年01月17日

オープンで行こう

新・天皇陛下即位を記念するパレードにトヨタ・センチュリー改のオープン・カー採用が決まりました。
昔、ご成婚時に使用されたロールスロイスのオープンは車齢二十年をはるかに超え、お払い箱の末の決定です。

今年の箱根駅伝でも特注車が話題になったセンチュリーは大まかに言えば3代目、ハイブリッドシステムも搭載する最新版です。Img_6360
とはいってもそれまでのモデルと大きく違うところは量産ラインを流れるレクサスLSと大幅な共通化が図られたこと。さらにいえば街を走るクラウンともよく似た足回りを持っています。

前世代のセンチュリーは違いました。独自設計のフレームを土台に、ボディを乗せて一台一台丁寧に作られる・・・・初期のいすゞ117クーペのように手間のかかる車でした。
このフレーム付きというのがポイントです。オープンカーに改造する際、フレーム付きの車なら屋根を切り落としても比較的簡単にオープン化することができます。今ならスズキのジムニーがこれ。
フレームのあるクルマなら例えば霊柩車への改造も容易、クラウンのバンボディがなくなってからはこの種のクルマも激減しました。

フレーム無し一体型のボディを改造するのは大変、屋根を切り取ると、床板一枚で前後の足回りをつなぐことになり、大きなゆがみやひずみが生じてしまうからです。このため、市販されているカブリオレは補強材がたくさん使われ、セダンよりもむしろ一割以上重くなっています。
今度のセンチュリーもやはり同じく、切り取った屋根の果たしていた強度を補うだけの補強をしないといけません。とはいえ、トヨタもすでにモノコック構造のオープンカーはセリカやサイノス、パブリカ他で何度も量産済みです。

天皇陛下の御料車と日産は元来深い結びつきがありました。国産初の御料車は日産プリンスロイヤル。6台が特注され一台が霊柩車に改造されて大葬の礼まで使用されました。
時代は変わって御料車もトヨタ製に。ほかにも提案のあった日産、ホンダ、メルセデス・ベンツ等ですがロールスロイスが20年ちょっとで使用不可になった教訓からメンテナンス・維持管理の信頼できるトヨタが選ばれたのでしょうか
現在の皇太子殿下はご成婚時にロールスロイスにご乗車済み、今度は天皇陛下として新しいオープン・センチュリーの後席を占めることになり、二世代のスペシャルなカスタムカーを堪能されることになります。

| 09:21 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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