2018年05月26日
Cyrano de Bergerac
いま日生劇場で上演中のシラノ・ド・ベルジュラックは17世紀パリを舞台とした戯曲です。
今が旬の俳優、吉田鋼太郎の熱演が光る舞台です。冒頭から長ゼリフのオンパレードで、殺陣も重要な役どころ。稽古の大変さが目に浮かびます。おまけにアドリブで麻生大臣のモノマネまで飛び出す器用さも飽きさせません。
武術もポエムのセンスも人一倍優るのに容姿のコンプレックスから気持ちを打ち明けられないオトコの、ひけらかさない美学を最後の最後までこれでもか、というくらい見せつけてくれます。オジサン好みじゃなくても鋼太郎ファンになる女子の気持ちがわかるような気もします。
実在する剣豪作家を描いた物語りのラスト、どんな形で想いが伝わるのか、ダメなのか?巧みな脚本も秀逸です。オトコの美学をこんなにも饒舌に表現できるのは流石に結婚歴4回を誇る吉田さんならではの為せる業ではないでしょうか?
日生劇場にて30日まで