2017年08月09日
too late だけじゃない
ビートルズの空前の人気に対するアメリカショービジネス界の答えはモンキーズと名付けられたアイドルグループでした。オーディションで選抜された17歳から21歳の若者:マイク、ミッキー、デイビー、ピーターの四人組は最初からテレビのレギュラー番組、シングル・デビューを約束されており、人気作家コンビ、ボイス・アンド・ハート (Tommy Boyce & Bobby Hart) らが手がける楽曲はプログラムされた通り相次いでチャートの上位を独占します。
キャロルキングもモンキーズに楽曲を提供した一人でした。
ミュージカル、"BEAUTIFUL"日本版で披露される ♪Another Pleasant Valley Sundayもその1つ。マイクネスミスの早弾きギターのカッコいいイントロで始まるスピード感あふれる曲はモンキーズの数あるナンバーの中でもとりわけカッコよさが光る作品。モンキーズの音楽性をグッと向上させたようにも感じます。キャロルが提供した曲は他にアイドル向け作品とは少し毛色が違った"Porpoise Song" や"TAKE A GIANT STEP"といった作品も含まれていました。
モンキーズの活躍の舞台はハリウッド。キャロルがレコーディング等で立ち会った可能性もあり、68年にLAに移り住んだのちにアルバム ♪タペストリー を完成させたのも、もしかしたらモンキーズの存在があったから?そんな勘ぐりも不可能ではないでしょう・・・
平原綾香とダブルキャストで水樹奈々が演じるキャロルキング、実際には平原綾香よりも年上、キャリアも充分以上なのにミュージカルはこれが初挑戦!・・・・とはとても思えない完成度の高さ。それに水樹流のキャロルは平原バージョンとは全く違い、高音の伸びを生かした水樹ふう。少女時代を演じていても違和感なく感じられるのはさすがです。そして共演の伊礼彼方、中川晃教、ソニンといい、共演陣の歌もまた実に素晴らしく、これだけのキャストを集めた舞台というだけでも一見の価値アリ。
でも、ややハスキーな声がどことなくキャロルキングを彷彿させる平原流の方がやっぱり、イメージに近いでしょうか?あとは好みの問題ですがキャロルキングをリアルタイムで知っている人には平原キャロルがお勧め?・・・・
帰宅すると、またCDのコレクションに一枚加わっていたのは想像通り・・・・・
カーペンターズのレパートリーだった♪ It's going to take some timeもキャロルの作品だったことを発見!
オールディーズと呼ばれる時代からウェストコーストの音楽シーンまで、時代を隔てて常にヒットチャートを席捲し続ける存在・・・日本で言えば70年代以降のユーミンくらいしか太刀打ちできないでしょう・・・
キャロル・キングがいなかったら、私はシンガーソングライターになっていなかった。(松任谷由実:談~帝劇HPより)
ところで今日のGOOD NEIGHBORS 三時のニュース明け一曲目はキャロルキング自身が唄う「BRIGHTER」でした♪。行楽シーズン開幕にふさわしいノリの良い曲です!