2017年08月14日
photographer
報道現場で最後にフィルム一眼レフのカメラを見てからかれこれ15年以上経ちます。ほぼ全ての新聞の場合、ニコンFシリーズを支給される記者が多く、デジタル時代になってもニコン・プロストラップを誇らしげに肩からかけていたのも、今や昔ばなし。カメラ機材が自腹の支出になってからはキャノン・ユーザーも珍しくはなくなってきました。軽くて操作の優しいEOSシリーズは特に女性記者には好評のようです。雑誌記者ならコンパクトなデジカメで十分以上です。
もっと変化が大きいのはテレビ取材用のビデオ・カメラ。テープがディスクになり、ファイル録画になったのも束の間、今ではNHKでさえケースによっては民生用のハンディなカード記録の手のひらサイズを録画取材用に活用しています。
ずいぶん昔の撮像管時代はポルシェ一台分の値段だった放送用ビデオ・カメラ、損害保険もかけられていましたが太陽光を直接画面に入れたら一巻の終わり。カメラマンも扱いには神経を尖らせたものでした。それが今では片手で包み込めそうなおもちゃビデオ?・・・・いえいえ毎秒60フレームでフル・ハイビジョン(1920×1080ピクセル)の動画が記録できれば地デジTVには必要十分なクオリティです。生中継や長時間インタビューでもない限り、こんなもんで十分。
「あ、いま取材先なんですけどカメラ持ってくるの忘れちゃったんで、△マ□電機で買っていきます。領収書もらっときますからあとで、精算よろしくです」こんな記者が取材現場でカメラを回しているかもしれません。もっとも今のカメラには液晶画面くらいしか、回るパーツはありませんが・・・・・・