2017年08月13日
リニアは回らない (lifetec5)
このところ、毎年のように立ち寄っている回転しない寿司屋さん。・・といっても目の前にやってくるのはリニアモーターカーで運ばれてくる寿司皿、ひと皿100円くらいから・・・・・・
空席を待つあいだ、予約をインプットするのもタブレットなら席に案内されてから注文をオーダーするのもタブレット端末。途中で会計の合計を確認することもできるし、呼び鈴を押して店員到着を待つイライラも解消・・・・・と、いいことづくめではないですか。修学旅行専用電車、国鉄電車155系みたいなボックス・シートがぎっしり並ぶ客席は、レールを挟んでざっと100人分はありそう。3本のレールで5家族分を分担する計算です。
このフロアで案内、会計、片付けに携わる女性店員はというと、ざっと四~五人。注文をとったり配膳したり、追加注文を取るため各テーブルを往復する回数が少なくとも二回以上は減る計算。あとは端末とリニアとお客が全て頑張ってくれます。
何だかトヨタが世界に誇るカンバン方式でも見ているかのよう・・・でも、これで待ち時間も減らせて客の回転も早くなり経営効率としては抜群の効果を上げているはず・・・・・
メニューにはデザートからラーメン、サラダに至るまでバラエティ豊かです。上流のお客にお気に入りを奪われる心配もなく、目の前の停車位置にピタリと止まってくれる健気さが可愛いものです。たまに隣のテーブルと品物が入れ替わっていたりするのはご愛嬌。機械だから、使う人間がミスすれば補正はしてくれません。
カフェテリアのように、立ったまま並ぶ必要もなく、総じて使いやすいという印象ですが、端末を使い慣れていない高齢者には極めて不評!人間同士なら考えた通りに伝えれば良いものの、端末の流儀に人間が合わせなければならず、決して使い心地が良いとは思ってもらえないところが難点でしょうか?
タブレット端末の側にもまだまだ改善の余地はあるはずですが、来るべき労働力不足の時代に向けて、非常に有望なテクノロジーと言えるかもしれません。