2016年07月11日
「BMW GROUP Tokyo Bay」
お台場にまたひとつ見逃せないエリアが出来ました.BMW(グループ)が構えた巨大なショールーム、というか大きな遊び場でもあります。最新の試乗車はもとより、ヒストリックなエポックメイキングカーの展示(期間限定)もあると来れば観に行かずにはいられません。場所はビーナスフォートの南西角の交差点から見て向かい側,臨海線の駅からも遠くなく、トヨタのメガウェブとはちょうど反対の方向です。
エントランスでは航空会社のCAみたいな制服のお姉さんが多数お出迎え。目の前のカフェで一休みしてから見て回るのも、膨大なプログラムを考えれば最善の策かも。オープニングイベントではファッションショーも開かれるなど、注目度もダントツ。
所狭しと並ぶ新車の列を横目にヒストリック・カーの展示エリアに足を運びます。
BMW(b=バイエルンのm=エンジンw=会社)は元々飛行機屋、今年で百年を迎える老舗のエンジンメーカーでした。やがて二輪車に進出、今でもBMWバイクは人気の的です。そして次に手がけたのが自動車生産、トヨタのように初めから独力ではなくイギリスメーカーAustinの 名作"7"の製造権を買い取って土台を築く賢いやり方でした。それがBMW 3/15 DA-2.でした。
旧い3シリーズにも似たネーミングですが3は馬力課税ランク、15は実際の出力を意味します。DA-1は最初のノックダウン生産分100台に次いで,本格的に生産されたドイツ版バージョン、DixiはBMWに先んじて自動車会生産に着手していた会社でしたが、DA-2の頃にはその暖簾も消えています。英仏では税金の安い小型三輪車に替わって1100ccの小型大衆車がもてはやされていた頃、ダットサンの一号車もほぼ同じ大きさ、今で言えばほとんど軽自動車サイズです。時はあたかも第二次大戦前・・・・・エンジンメーカーとしては大忙しの時代がやって来ようとしていました