2015年07月16日

We chosed to go ・・・・・

 映画スターウォーズが話題になるよりもずっと前、1969年の夏休み目前、少年たちは異様な興奮に包まれていました。アメリカが人類で初めて有人・月面着陸を目指すアポロ11号の打ち上げが東部時間16日=午前9時32分@現地時間に迫っているからです。
 ソ連(当時)に世界初の人工衛星打ち上げ成功、人類初の宇宙飛行と相次いで出し抜かれた故ケネディ大統領の起死回生策が60年代のうちに人類を月面に立たせること。もちろんソ連よりも先に!なのでした。

 平成生まれのお若い人たちには月面着陸はおろか、火星への無人着陸だって当たり前のように感じるでしょうけれど、たった12年前には人工衛星のひとつさえ飛んでいなかった時代の快挙、人生でこれほどワクワクしながらテレビの中継画面にかじりついたことは他に覚えがありません。60年代が他の時代と違って興奮と熱狂の連続だったのも、こんな背景があるのかもしれません。ビートルズはまだ解散前で屋上に上ってget backなんか歌ってた頃です。Imgp3809

 フロリダ半島、ケープカナベラル基地にすえられた発射点には高さ100mを遥かに超えるサターンⅤ型の巨大ロケットがその瞬間を待ち構えています。寄り添うようにして立つ発射台(に見えるもの)は実は巨大な動くトレーラーで、ロケット組立て塔から第39区画の発射点までの3.5マイルほどを燃料満タンのロケットもろとも、ゆっくりと移動します。3人の勇敢な宇宙飛行士が乗り込むアポロ11号司令船カプセルは巨大なロケットのほぼ頂点。脱出用緊急ロケットとともに地上から100m以上、プラストレーラーの地上高分だけ高い場所に乗り込みます。
 いったん巨大なサターンロケットの五基のエンジンに点火されたら、もう後戻りは不可能です。脱出用ロケットが切り離されたあとは、ひたすら月を目指して前進あるのみ。38万キロ×2という途方もない距離の旅路の始まりです。

 
 

| 19:22 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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