2015年07月15日
ファンタジーの国
ディズニー映画「トゥモローランド」は文字通り架空のおとぎ話、夢の別世界にワープするロジックは映画の中で説明されているもののちょっと複雑かもしれません。それよりフロリダのディズニーワールドで撮影された60年代の万博風景や取り壊される運命のNASAの発射台・・・・・紛れもなく60年代に心躍らせた誰かの演出、プロデュースに違いありません。
環境破壊も温暖化にも無頓着だった半世紀前、技術革新は果てしない夢の世界でした。空中を縦横無尽に走り回るリニアトレイン、天を突くような超高層ビルディング・・・・中東のどこかの都市で実現されたような未来都市の光景が未来予想図として描かれていたものでした。
程なくして資源不足や環境破壊が顕在化し、あるべき未来の姿も大きく変ってゆきます。この映画に描かれた未来図はある意味オールドファッションに彩られた未来の図といえるかもしれません。「未来は諦めないこと・・・・・」という結末に繋がるストーリ展開とは別に、そんな60sテイスト満載の雰囲気を味わえるのもこの映画の魅力です。