2015年06月17日

今でもアナログ?

 ニュースルームのデスクの小道具にはオンエアをモニターするFMラジオ(ラジカセ)があります。少なくとも10年以上はここにある、歴史的な産物といってもいいでしょう。今では何でもかんでもデジタル化で、プッシュボタンをピッピッと押せば操作は終わりですが、このラジオはアナログです・・・・・難しいんです。チューニングが・・・・・
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 昔短波ラジオでBCLがブームになった時代がありました。もちろんデジタル時代よりも遥か昔、大きな選局用ダイアルを回す指先には全神経を集中したものでした。国内の遠距離にある中波の放送局もこうして聴いたものです。夜間になると、中波の電波を反射する電離層が現れて、特に700kmほど離れた放送局の電波を中心に遠くまで,可聴範囲を広げてくれたものでした。関西の深夜放送には若かりし頃の明石家さんまや笑福亭鶴瓶ら当時の人気者が勢揃いしていて、毎晩チューニングダイアルを慎重に操作してはお気に入りの放送局を探り当てたものです。

 そんな昔を思い出すような指先のテクニックが、まさか今頃デジタル社会の中で発揮されようとは!しかも自分が仕事している局の放送を聴くために???
 高層ビルの高層階にあるオフィスでは東京タワーやスカイツリーも含め、実にたくさんの放送電波を強力に受信することができます。ということは隣り合う周波数の放送局の電波が微妙に干渉して、時としてすごくチューニングが難しくなることがあるんです。首から下げている小さなオーディオプレーヤーの内蔵FMチューナーだって感度の強弱くらいは調節できるというのに、なんせ、アナログなラジオですから・・・・・

 今日も仕事を始める前に、ビミョーな指先のぐにゅぐにゅから一日が始まります。こうして空中波の電波を受信して、ちゃんと放送が流れているかどうか確かめることも、まあ業務のうちのようなものですから。

| 23:13 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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