2015年06月18日
鎌倉の古民家に四姉妹
・・・・・とくればご存知、今公開中の映画・海街Diaryの舞台設定です。梅の木がなる大きな庭付きの鎌倉の古い民家、綾瀬はるかや歌帆、長沢まさみといったお気に入りの女優陣が主役とくれば、どのシーンを切り取ってみても飽きることはないはずです。広瀬すずも含め、理想的な4姉妹ができあがったとキャスティングに自信をのぞかせた是枝裕和監督の好みには私も納得です。この時点でもう,満足度100%が確信できます。こんな設定の朝ドラマがあったら,毎日欠かさず見たいものです!
カンヌ受賞作の「そして父になる」のような事件性をはらんだ展開ではなく,むしろその前作「空気人形」のように淡々と女優の魅力を引き出す熟練の技が光ります。背景のノイズを極力活かした、静かな作風も是枝風。そして何よりもしっかりモノの長女役を演じる綾瀬はるかの成長振りにもおどろかされます。秘密のアッ子ちゃんやスルメ女のような天然系だけかと思いきや、年齢相応以上にしっかりモノの厳しい長女役をこなし監督の期待に応えています。日韓合作映画「僕の彼女はサイボーグ」で見せたチャーミングさは相変わらず、今や日本を代表する女優としてカンヌの舞台に立つまでに成長した姿はデビュー当時からのファンとして嬉しい限りです。
極楽寺駅から七里ガ浜にかけての併走区間はお気に入りのツーリングコース。
今朝のJGMTでも鎌倉の踏切が話題になっていましたね。
そんな極楽寺近くの古い民家に住む3姉妹の下に飛び込んできた末妹が、リリーフランキー/風吹ジュンら演じるやさしいご近所さんたちに囲まれ、新しい環境に溶け込むまで一年間を描いたストーリー、嫁入り前の娘たちもいずれはこの家を離れていく時が来るのだが・・・・・・脚本は是枝監督の作。結末がどうのというよりもプロセスをじっくりと味わいたい、何度見ても飽きない作品に仕上がっていると思います。