2015年06月04日
アタマの中で起きていること・1
「脳内ポイズンベリー」はコミックが原作で真木よう子が主演の映画作品。イケメン男性が相次いで現れては、気づかぬうちに一人捨て・二人捨て・・・という、ありえない設定はともかく、三十路になってもチャーミングでストロベリーのように甘く、ホわーンとした笑顔の真木よう子が魅力的と思って映画館に向かいます。
ウェーブがかったショートヘアで喜怒哀楽をスクリーンいっぱいに表情豊かに演じてくれる彼女ですが、撮影の半分近くを占める会議室シーンの吉田羊もまたまた印象的です。ほぼ同時公開のビリギャルでも母親役を好演している吉田羊!同姓のよしみからだけではなく、今年おお化けするかもしれない女優さんだと思います。真木よう子の脳内にある架空の会議室で吉田羊が演じるのは合議制の決定会議の一員。
とりわけ恋愛に関してはネガティブな意見を強調する気の強い保守的な思考というのがが役どころですが、ビリギャルの時よりもはるかにエネルギッシュで感情豊かに『ミス・ネガティブ思考』を演じています。
登場場面はいつも会議室のみ、衣装もメイクもずーっと変化なしという限られたシチュエーションでセリフは主役並みの多さ。彼女が主役の映画といっても差し支えないくらいです。
キャスティングを見れば大体の結末は見えそうなもの、と高を括っていましたが・・・・それが結構予想外の展開でした。いや、最後まで展開の読めない所がビリギャルとは大きな違い。真木よう子ちゃんをたっぷり鑑賞出来た上に思った以上の面白さでした。
それはそうと来月にも公開が予定されるピクサー作品の設定が、これまた脳内における色々な葛藤を舞台にしたストーリー・・・・・コンセプトがあまりにも酷似してないか?とも思いますが制作時期も作られた現場も全く違う二つの作品、同じようなタイミングで比較できるというのも興味深い偶然とはいえないでしょうか?