2015年05月07日

FastAndFurious7

 映画の撮影中に重要な登場人物が突然いなくなってしまったら・・・映画は完成するのか?撮影は続行できるのか?さまざまな困難が待ち構えています。クランクイン前ならば脚本の変更もキャストの交代も可能ですが8割がた撮影が済んでいたらどうでしょう?

 スピードとスリルが売り物の人気映画シリーズワイルドミッションですが、今度ばかりは実に複雑な想いで客席に着きました。観客も大半は悲しい事実を知っての上で劇場に来ているはず。未撮影部分は姿かたちの良く似た兄弟がスタンドインを勤めたのだとか。劇中、もしかしたら最後になるかもしれないというニュアンスのせりふもあったりして、当初のシナリオではどんな結末を迎えたんだろう?と気になる箇所もありました。客席からは時々すすり泣きとも聞き取れる(あるいは風邪気味だったのかもしれないけど)女性が●水をすする音が聞こえてきます。

 ラストシーンは明らかに事故のあとに撮影されたものらしく、合成なのか目線は食い違っているし、愛車はプライベートで使用していた最終型のスープラだし、俯瞰で撮影された白いスープラはやがて分岐点に差し掛かると別の方向に走り去っていく・・・・・そしてエンドロールにはひと言。

FOR PAULの文字。

 撮影は重要なキャストの死を機に,一端中断されていました。この映画を完成に導くことが出来たのも、実弟ふたりの絆があってこそのもの。映画のテーマもファミリーの大切さを強調する構成になっています。

 
 俳優=ポールウォーカー、映画ワイルド・スピード最新作撮影期間中の2013/11/30にプライベートでアクシデントに遭遇、40歳で永眠。遺作となったシリーズ最新作、邦題「スカイミッション」が今月公開中

| 20:13 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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