2015年05月08日
1969 Dodge Charger
映画ワイルドスピード・スカイミッションで劇中主人公のお気に入りの愛車として多用されているのが69/70年型のアメリカ車・ダッジ=チャ-ジャー。ポンティアックGTOやフェアレーン・トリノと並ぶアメリカンマッスルカーの最右翼です。当時は北米ストックカーレースの常連としてもおなじみの車で、速い,強い,美しいの三拍子揃った理想の自動車の頂点。今も人気のムスタングやカマロはこれより少し小さいポニーカーと呼ばれたクラス。ニホンだとセリカやギャランよりも大柄なスカイラインGT,マーク2HTといったあたりでしょうか?
大人が五人無理なく坐れてパワーは充分以上。信号グランプリにも臆せず参加できるほか、停まっている姿も見とれるほど美しい。銀幕の脇役として幾度も映画に登場しています。とりわけ69年モデルは歴代チャージャーの中でも完成度が高く、人気テレビシリーズ「爆発デューク」の主役でもありました。ルーフは後席の居住性を確保した上でリアウィンドウの視界も確保し、ルーフの強度をも両立させた絶妙なデザイン。日本車でもここまで独創的なデザインは真似できない秀逸なものでした。若者にもおじさんにもとにかく人気の車種で,デートドライブには最強のアイテムでした。
いまどきの若者はデートドライブを必殺の口説き方法とは考えていないようで、おまけにデートに選ぶ車もミニヴァンやSUVのほうが素敵に見えるらしく、もはや絶滅種といって良い種族。2ドアタイプのボディスタイルがすっかり絶えてしまった今の日本市場、今年はホンダのS660、マツダのロードスターに加えてダイハツコペンの新顔も登場するとあって、久々にデートアイテム選びが悩ましくなる、嬉しい一年になりそうです。