2014年12月22日
東京駅ラッピング
今週何かと話題の多かった東京駅。完成から100年が経ちますが、戦後の三角屋根時代を見慣れた目には,ドームタイプのオリジナル屋根はとても新鮮に映ります。そんな東京駅をモチーフに,煉瓦色のラッピング電車が山手線に登場しました。
車内広告も東京駅一色、昔の姿から懐かしい新幹線開業当時の白黒写真・・・しかし,記憶をたどれば沢山の名シーンが蘇ります。
昔は長距離列車のターミナル色が濃厚だった東海道線ホーム。夕刻になるとブルートレイン始発列車が続々と入線、旅情を誘いましたっけ。東海道線の各駅停車も静岡,浜松、沼津行きとバラエティに富んだ行き先表示、深夜になると大垣行き夜行列車に並ぶ人の列もお馴染みの光景でした。80系湘南電車で最後の一本が発着していたのは70年代後半。中間試験などで午前中の帰宅だと、これに遭遇することが出来、何度も杢目の室内と丸い蛍光灯のレトロな感触を楽しんだ記憶があります。
もっと記憶を遡れば,確か西鹿児島行きのサイドボードを掲げた茶色い客車の普通列車を見かけた記憶がありました。いずれもワタシの脳内には鮮やかに記録されていますが,再生してここに御見せ出来ないのが残念。定期夜行列車がサンライズ一本だけになってしまったいまの東京駅は完全に新幹線ターミナルとしての色合いが強い駅に変貌してしまった気がします。むしろいまの大阪駅がイメージ通りのターミナル駅に近いのかも知れません。