2014年02月07日
高校生のキモチ
ホンダが発売した最新型の原付(50cc)バイク,ダンク。高校生がターゲットだそうです。昨年のモーターショーでほとんど唯一と云える原付のニューカマーがこれでした。30年前の日本を考えたら信じられない状況です。
その昔、ラッタッターのCMと共に日本中に大流行した原付バイク。免許人口も急増し、やがては若い女性ライダーたちも中型免許を取得する様になって空前のバイクブークに湧いたのも遠い昔。今回のモーターショーでは四大メーカーでたったひとつの原付・新型発表になってしまいました。日本の二輪車市場は近年ジリ貧状態で前年比マイナスが続き,工場も整理統合が進む中、新機種の投入はとっても貴重です。
さて、そんな期待の新型原付スクーターのターゲットはズバリ、高校生!これも昔はあり得なかった戦略です。いわゆる3無いが定着したのは40年も前から、当時の某都立高校でもそれまでノーヘルで750ccのバイクで堂々と合法的に通学出来たのが、突然バイク通学は原付バイクのみ、と規制されてしまいました。以後の全国的な高校生とバイクの分離闘争はご存知の通り
二輪では久々となる50ccスクータークラスの新顔 [DUNK]がどんな出来映えか、気になるところです。
若年層人口が減り行く中、はっきり免許取得人口をターゲットにした戦略は一見非能率にも思えますが、これから彼らが10年、20年後どのような消費指向を握るか、ここでホンダファンにしておけば将来の販売シェア争いでも大きく差がでて来るはず。
20万円と云う車両価格は決して(高校生には)安い買い物ではありませんが、今の高校生の♡をしっかりと捉えて10年後のセールスに開花させることが出来るでしょうか?